イェスタデイ 沈黙の刻印



 

 2020年の近未来の話です。近未来といっても、あまり未来っていう気がしなかったな。ただ、テレビが空に浮かんでるよー。って位で。この映画も謎解きな部分あるけど、ちょっと説明が少なすぎてわかりにくい気がします。

SI(特別捜査隊)に所属するソク(キム・スンウ)は、一年前に息子を誘拐され、犯人の陰謀でキムの手で射殺してしまう事態になった経験をもつ。その時息子の首には風見鶏のネックレスがかかっていた。それから一年後、次々と元警察機関の重要人が殺される事件が起こり、彼らの胸にも同じネックレスが。そんな中、警察庁長官がスラム街で誘拐される事件が起こる。現場には同じネックレスが。長官は娘でアジアン連合警察の犯罪心理分析官ヒス(キム・ユンジン)が帰国し、講演をしていた席で中座した際の事件だった。ソクと部下のメイ(キム・ソナ)、そしてヒスは、事件の謎を解く捜査に踏み込む。そこには30年前の政府の秘密が隠されていた。



 ネタバレ追加


 メイ(キム・ソナ)が格好いいです!!ショートカットで男勝りな刑事。その姿はまるで『奥様は極道』のシン・ウンギョンのようです。なぜか時折日本語しゃべるんですよね(笑)捜査をすすめていくうちにこの事件が30年前の幼児誘拐事件と深く関係してる事がわかります。そしてその幼児誘拐事件は「ルカ」とよばれる政府の秘密機関のプロジェクトの一環だったのだ。犯人としてクローズアップされるゴリアト(チェ・ミンス)は何者なのか。ソクとヒスに共通する頭痛と、記憶の消失はなぜなのか。全ては『ルカ』プロジェクトに秘密の因縁があった。

この映画、設定がわかりにくいです。細かい説明などがかなり抜けてます。冒頭でなぜ誘拐の脅迫がノ神父の元にきたのか?ノ神父が誘拐されたハンビョルの父親ってこと?あれ?ソクの息子だったんだー。でもソクと神父の関係は?みたいに(結局ソクは神父の元で育てられた経歴があったという事実を)はっきりしないで流してしまってる所多いです。確かにノ神父にも重大な映画の鍵を握る秘密があるんですが。

銃撃戦は凄いです。圧巻って感じ。西部警察も真っ青。かなり見応えあります。その反面、やけに簡単に部下が死んでしまうという点があっさりしてたな。メイも、ここまで重要人物として登場しておきながら、最後はかなりあっさりって感じで肩すかしくらった気がしました。キーワードは『クローン』や『遺伝子操作』って事でしょうか。「ルカ」プロジェクトによって生まれた殺戮の悲劇。しかし、ゴリアトの最後も、彼がどうしてほしいのか分かったといい、「ヒス」がそれを実行しますが、どうして分かったの?と、またこの辺も説明不足で「???」な点でした。俳優も一流で、スケールも大きかったのに、構成をはっきりさせてないからイマイチ歯切れの悪い終わり方に。同じように謎解きで構成された「カル」や「箪笥」のようにこの謎をちゃんと解明してみようかーという情熱が持てなかった映画でした。でも銃撃戦のスケールは大きくてすごく見応えありますよ。「イエスタディ 沈黙の刻印」


                 

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