浮気な家族



 

 ムン・ソリ、ファン・ジョンミン主演の映画。タイトル通り「浮気な家族」の話です。弁護士をしているヨンジャク(ファン・ジョンミン)は、仕事の後、足繁く愛人の元に通い、逢瀬を楽しんで居た。妻のホジョン(ムン・ソリ)は、ダンススクール講師。二人の間には子供が居ない(最後に気づいたけど、妻は不妊症だったらしい)ので、養子をもらっていた。7才のスインだ。ホジョンは、スインに養子だと教えてある。子供として愛してるというより、一人の人間として認め、愛してる感じです。ヨンジャクとホジョンの夫婦関係は冷え切って居ました。義務のように時々夫婦でするセックスも、ホジョンは平気で「感じない」というし、その後決まって裸で部屋の中で逆立ちするホジョン。その姿をいつも隣の高校生は盗み見して興奮していた。そんな隣の少年にホジョンも気づいており、夫に愛されない淋しさから、少年を誘惑してしまう・・・・

ホジョンは、ダンスのレッスン中、時々スインをヨンジャクの母親に面倒を見てもらっていた。なんとヨンジャクの母親も、同世代の男性と、恋におち、浮気をし、旦那とは15年なかったセックスの快感に溺れてしまっていた。まさに仮面家族。そんな仮面家族の崩壊は、ヨンジャクの父の死から始まる。父は、朝鮮戦争で亡くした家族を想い、常に酒浸りの人生で、ついには肝臓を悪くし、入院。そして、昏睡状態になった父のもとに駆けつけようとしたヨンジャクは(実は愛人と車の中でイチャついてたんですが)、酒に酔ってバイクの運転をしていた郵便配達員と事故を起こしてしまいます・・・・・



 ネタバレ追加


 先に言いますが、まみまみは面白くなかった。でもネット上ではかなり好評な所もあるので、参考にならないかも。誰の作品??と見てみたら、イム・サンス監督・・・・。人間の綺麗な部分だけでなく、内面の欲望の様な物を浮き彫りにしたり、一見普通に見えるけど、実はこんな実状が・・という作風は同監督の「ディナーの後に」とも共通するかも。この作品も、現代女性の性に対する気持ちを上手く表現してたと大絶賛だったけど、私はそうは思わなかったし、嫌いな映画の一つ。イム・サンス監督の作品はダメかも。ファンの人ごめんなさい。きっと私は少数派意見だと思います。

事故で怪我をした郵便配達員は、人生にとても不満を持つ男だった。飲酒運転のせいで(常習犯だった)、職を失い、家族を抱えてどうにもならなくなった彼は、ヨンジョクを逆恨みし、彼の息子スインを騙して連れ出し、廃ビルの屋上から投げ捨ててしまうのです・・・。そして配達員も自ら命を絶ってしまいます。

愛する息子を亡くしたヨンジャクとホジョンは、犯人も亡くなってしまったので、自分の悲しみや不満をぶつける相手をなくし、互いを罵り合い、自分の悲しい心のはげ口を浮気相手とのセックスに求めます。スインの死によって、夫婦関係は戻るどころか崩壊へと進んでいきます・・・・

ラストシーン・・・。この夫婦は救われたって事なのでしょうか?それとも最後まで救わなかったのか?ずっとつまらなかったんです。ずっと救い様ないなーって想ってたんです。ラストのラスト、セリフは終わりをつげてるのに、ヨンジャクのセリフと去っていく時のアクションで・・・・少し未来が見えた気がしました。こういう上手さは、イム・サンス監督の憎いところ。ここだけはさすが!と関心しました。貴方だったらこの余韻どう思いますか?「浮気な家族」


                 

 
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