韓国映画　「パラサイト　半地下の家族」　あらすじ　ネタバレ　まみまみ

四六時中窓の外で酔っ払いにおしっこされるような汚い半地下に住むキム一家。父親（ソン・ガンホ）母親（チャ・ヘジン）兄ギウ（チェ・ウシク）妹ギジョン（パク・ソダム）の四人家族・・・全員失業中だ。そんな彼らのもとに、ギウの友人大学生のミンがやってきて、留学するミンの代わりにギウに、英語の家庭教師のアルバイトをしてくれと言って来たのがすべての始まりだ。ギウは大学に行っていないが・・・ミンは四回も受験してるし、富豪パク家の奥さんはとても独特な人だから詐称しても問題ないと・・・。

パク家はIT企業の社長一家。パク社長（イ・ソンギュン）と奥様（チョ・ヨジョン）と高校生のダヘと弟のダソンの四人家族。そして家政婦のムングァン。この奥様、自分はとても用心深いと思ってるけど、めちゃめちゃすぐに人を信じる人。簡単にギウは、有名大学のケビン先生としてダヘの家庭教師になります。その報酬はびっくりするくらい多くて！！

帰り際・・・多動気味でやんちゃな弟ダソンを見かけます。奥様からダソンには絵画において芸術的才能がある（と思い込んでる）話と、ダソンのやんちゃで美術講師の先生はみんな一月と持たなくて困ってると聞き・・・閃くギウ。美大の従姉妹の友人で留学先のイリノイから戻ってきた美術の先生、ジェシカを紹介します。ジェシカとは・・・もちろん、ギウの妹ギジョンだ！そこから、どんどんと、運転手を陥れ、キム父がパク家の運転手になり、とても手強い長年お手伝いをしているムングァンを陥れ、ついにキム母までパク家のお手伝いに。完全にパク家に寄生したキム一家。

ある日、ダソンのためにキャンプに行くパク一家を見送ったあと・・・キム一家は豪邸のパク家でで夜の大パーティ。このままうまくこの家を乗っ取るんじゃないかと思うほど順調だったこの夜、突然インターフォンの音が・・・。モニターに映ったのは・・・・。

ネタバレ追加

最初はギウがパク家に入り込み、次にギウがうまくギジョンを招き入れ、今度はギジョンの策略で運転手を蹴落とし、父が入り、強敵大ボスのような家政婦を陥れ母まで母までもが入り込む過程がとてもおもしろかったです。息子は妹を、妹が父を。父が母をと、お互いの情報を駆使し、トラップを仕掛け、どんどん完全寄生に向かっていく様は、本当に賢い！！なるほど！！と、楽しかったです。パク家の前では、完璧に他人を演じながら、キム家が息のあったナイスプレーを繰り広げます。

パク家がキャンプに行った夜、パーティ中の豪邸にやってきたのは、なんと元家政婦のムングァンだった。そして、ムングァンは、パク家が豪邸に引っ越してくるまえから、この家に寄生していたんだよね。半地下どころか、この豪邸には秘密の完全地下があり、そこに、4年もの間、ムングァンは借金取りに追われてる旦那を隠してたんだよね。最初は旦那を助けに来たムングァンに対して優位だった留守番家政婦のキム母だったけど・・・3人が隠れていた上、家族だとバレた瞬間！！立場逆転！！証拠の動画を撮られてしまいます。今度はムングァン夫婦が優位に！！この辺の逆転劇も面白い！

そして間髪入れず、大雨で急に家に帰ってきたパク一家によって、キム一家は加害者になり、ムングァン一家は被害者になっていきます。

ここから完全ネタバレです。見てない人は見ないでね。

パク一家の前でうまく誤魔化して隠れたように見えるけど・・・パク夫婦の会話・・・そして夫婦の営みを娘のギジョンと並んで隠れて聞くことになるキム父・・・そしてギウ・・・。なんとか逃げ出し、家に戻ると、大雨が窓から大量に入ってきて、家中が汚水にまみれてて・・・。この辺・・金持ちを夢見た貧乏人に現実を突きつけるような展開。

結局避難生活をしてる大変な状況なのに、パク一家はホームパーティで優雅・・・キム一家はなんでもないふりをして仕事するしかない・・・。ギウがダヘに、「俺はここにふさわしいのか？合ってるのか」という言葉にも、現実が身にしみてきてるのがわかります。そしてパーティ会場でインディアンの格好をしてパク社長とサプライズの準備をするキム父。そこでも・・・親しく思っていたのに、報酬をもらっている立場なんだと釘をさされ、自分の勘違い・・・そして現実を思い知った感じが、さすがソン・ガンホの表情で読み取れます。

パラサイト同士・・・もしかして、ほんの数分時間がずれてたら、わかり会えたのかもしれない・・・ギジョンが女に言われてあのハンバーグ？を届けていたら・・・。しかし、嘘をついている寄生虫は、主人に呼ばれれば、行けなくてはいけない・・・。

しかしすでに、あんなにチームプレーが素晴らしい心が一つになっていたキム一家も少し行動がずれはじめてきてるよね・・・うまくいかなくなってきて・・・。

ムングァン夫が地下室からギウを追いかけて追いかけて来るシーンは、ほんと怖かったわ。今度は・・・復讐心から、ムングァン夫が加害者に・・・キム一家が被害者に・・・。

もう寄生虫同士の残虐なたたかい・・・。娘がさされ、息子が頭を殴りつけられのを見たキム父は。。。その殺意の先を・・ムングァン夫ではなく、パク社長に。

ここでパク社長の、刺されたギジョンを無視し、ムングァン夫をゴミのように・・・汚いもののように扱い、気絶した（無傷の）ダソンの事しか考えてない姿に・・・きっとキム父は、ゴミのように扱われるムングァン夫とギジョンが重なり、また、寄生して生きてる自分にも重なったんだろうな。

最後・・・ギウは一ヶ月意識不明だったけど、命はとりとめます。そして母ともに裁判を受け執行猶予に・・・ギジョンは亡くなったんだね・・・。

現実世界に戻ったギウ・・・。もうあの家は遠くから見つめるしかできない・・。父は行方不明のままだ・・・。そんな中、夜まであの家を見つめていると・・・父からのモーラス信号に気づきます。（てか・・・・モーラス信号で、こんなに長い言葉を打てるか？と・・・ついツッコミ。）

父は主人の変わったあの家の地下で・・・彼なりに償いもし、寄生しながら寂しく生きてた。ムングァン夫婦の辛さもそこでわかったのかな。本当の意味の・・・パラサイト生活・・・。決していいものではないよね。

そしてラスト・・・。ギウの決意！！それは実現するのか・・・。でも、ここで、半地下に住む自分と、豪邸の地下に住む父の心がつながった事が、ともにいつか会おうと思ってることがうまく描かれたシーンだと思いました。

以上、私の勝手な解釈です。もう一度見ればまた違った感想を持つのかもしれないです。

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