王の男



 

 賛否両論だったけど、私は好きです。この作品。同性の、愛を描いた作品で、そこがクローズアップされてるのかと思ったら、登場人物が皆、とても哀しいものを持ってて・・・

芸人として生きるクァンテ(カム・ウソン)は、相棒のコンギル(イ・ジュンギ)と共に、タブーをネタにした芸をして日々暮らしていて・・・しかし、いつも貴族達にそれをたしなめられ、挙げ句の果てには、女より美しいコンギルが、貴族のおもちゃにされてしまってて・・・

幼い頃から一緒に芸を磨いてきたコンギルを貴族から助けようとしたクァンテ。しかし、逆に二人ともつかまってしまい・・・クァンテの大事な足を折られようとしてるのを阻止しようと、ついにコンギルは、貴族を刃物で・・・

二人は逃げるように、人の集まる漢陽へ向かいます。そこでも優れた芸才で、民衆を魅了するクァンテとコンギル。仲間の芸人も出来、皆で、好色家で有名な国王ヨンサン(チョン・ジニョン)と、そのメカケであるノスク(カン・ソンヨン)をからかった芸をして、人気を集めるが、義禁府につかまってしまい・・・・

どうせこのまま生きては帰れないと思ったクァンテは、「このネタで、王を笑わせたら、釈放してほしい」と、一か八かの申し出をします。



 ネタバレ追加


 王の元に出たクァンテ達。いつも通りの演技をしようとしてるのに、仲間たちは怖じ気づいて、芸がボロボロに・・・一人頑張るクァンテを助けようと、コンギルが、機転の利いた演技を!!それに息のあった演技で返すクァンテ。たまらず王は、笑い出して・・・芸人たちを気に入り、宮内で暮らすよう命じます。

宮内で暮らし、王のお付きの芸人となったクァンテ達。しかし・・・クァンテもノスクも、王のコンギルを見つめる視線の怪しさに気づいていた。

王が身分の低い芸人を宮内に入れたことに反発する重臣達。王は、かたくなに、芸人達を離したがらず、その重臣達をどんどんと罰していきます。

ついに王は・・・美しいコンギルを部屋に呼び寄せ・・・そのせいで、クァンテは王に反感を、ノスク、重臣達はコンギルに反感を持つようになっていきます・・・(詳しくは、映画で・・・。)



超ネタばれ



















王の寂しい心も切なかったです。優しすぎて気の弱い、綺麗な顔をしたユンギル。彼は、王のその寂しい心を知って、彼をほっとけなくなったんだよね・・・

ユンギルはその美しさのせいで、貴族のおもちゃにされたりする過去があって・・・王に呼び出された時から、クァンテは、またユンギルが、その美しさのせいで王におもちゃにされてるって思ってしまって・・・でも、実はそうじゃなかったんだよね。

王は単にユンギルの美しさに惹かれたんじゃなくて、最初は、ほんとに子どもっぽい感情で、綺麗な人と遊びたかった。満たされない見たことのない母への慕情で・・・

ただの好色家ではなく、寂しく哀しい人だったんだよね。次期王として産まれたために、辛い幼少時代を送ってて・・・そして、母が実は、皇太后の指示で命をおとしたということまで知ってしまって・・・

クァンテは、芸人としての誇りを持ってて、ユンギルを、心から一生涯の相方として愛してて。。。。彼の顔の傷も、すべてユンギルを守るために負ったもので・・・最後は彼をかばって目を焼かれても後悔しない強い愛をもってて。でも、ただの愛情ではなく、愛情を超越した、一生涯の相方として、自分の分身として、命を落としてもかまわない程、想ってて・・・それはほんと、卓越した芸を大事にする気持ちからで・・・

そんなクァンテの事をユンギルも、何者にも代え難い程の強く思う気持ちを持ってて・・・

ラストの王の終わりの時まで。。。王はそんな二人の芸を愛する心に、自分の寂しい心の癒しを感じてたんじゃないか・・自分が、今終わる間際まで、輝いてる彼らを・・・芸を捨て身で愛してる彼らを目に焼き付けてたかったんじゃないか・・・

ラスト泣けましたよー。

それにしても、ジュンギ君、美しすぎです!!!(*ノェノ)キャー

「王の男」


                 

 
※掲載写真の著作権は該当著作権者と所属事務所にあります。
 


まみまみの韓国ドラマ

目次へGO!
まみまみの韓国映画

目次へGO!
まみまみの楽天ブログ

へGO!