二重スパイ



 

 「シュリ」「JSA」に続く映画。ハン・ソッキュ、コ・ソヨン主演の北朝鮮スパイの悲しいさだめと、切ない愛情劇です。時代は1980年代。イム・ビョンホ(ハン・ソッキュ)は脱北者のふりをして北朝鮮の秘密ファイルを持ち出し韓国に亡命します。亡命の瞬間は、韓国政府におかしく思われないように、追いかける北朝鮮警察に発砲され、負傷を追います。韓国警察に保護されたビョンホはひどい拷問にあいます。それは見てるのが辛くなるような拷問です。こんな事されるんですね。苦しかったです。見てて。

拷問に耐えたビョンホは、偽装亡命かもしれないという、政府の信用を得るため、対北朝鮮の精鋭部隊の教育係を二年間必死でやり遂げ、韓国から信用を得、ついには南側情報機関内対共情報分析室に配属されるようになります。皆に信用されてきた、脱北から三年目、初の北朝鮮からの指令がおります。ラジオ局のDJとコンタクトを取れと。DJは韓国生まれであるが、生まれながらに工作員であるユン・スミ(コ・ソヨン)でした。スミは北朝鮮の工作員の第一任者である父の元にうまれ、幼い頃父と別れ、身分を隠しながらラジオを通じて工作員に指令を出すスパイだったのです。


 ネタバレ追加


 再び北朝鮮工作員の悲しいさだめの話です。拷問シーンも見ててキツイです。それでも真実を隠す北朝鮮工作員の愛国精神ってすごいですね。絶対口を割りません。すべてが用意周到で、スミとの出会いも、ラジオで指示され逢ったとするのではなく、全てスミがうまく工作して、安企部対共第一局対共捜査団長からお見合いとして紹介させます。公然と逢える状況を上手く作っていきます。スミとともに情報提供する工作員として医者も出てくるんですが、彼の拷問も見てて辛かった。

でもやはり、最後まで真相を告白しません。韓国映画って、規制が多いとききますが、最近の映画はかなり、過去の過ちなども赤裸々に映画に盛り込んでて驚きます。拷問などリアルです。過去に書いた実話「カル」も、昔の韓国警察のいい加減さもそのまま盛り込んでました。かなりオープンですよね。工作員は悪い!とするのではなく、他の映画でもそうでしたが、彼らの同情しうる切ない運命を描いたり、工作してない時は普通のとても好感の持てる人間だと描写し、同情をかうところも。

ビョンホは指示通り、対北朝鮮の韓国の秘密突入情報を北朝鮮に漏洩し、阻止します。誰かの密告だ・・と、南側情報機関内対共情報側も疑いますが、上手く切り抜けていきます。大役を果たしたとおもったのに、とある場所で、別の工作員から指令で「前回の支持を数日中に実行しろ!そうしないと裏切り者だ」と言われます。ユミがビョンホに伝えてなかった指令・・・それはユミと共に情報を流す工作員の医者を、工作決行成功後、すぐに殺せと言う指令だった。その指令を受け取る最中に医者は捕まってしまったのだが・・・。指令を伝えなかったユミ・・・理由を問いただすと、指令決行後、医者を殺せと指令が来たと言うことは、自分たちもそれを決行すると殺されてしまうと言うことに気づいたからだった。彼女の父親もそうやって殺された過去があるのだ。ビョンホを愛したユミはビョンホを助けたくて、指令を伝えられなかったのだ。そしてビョンホもユミを愛していた。

ビョンホが情報漏洩首謀者、そして北朝鮮の工作員だったという事実が明るみになっていき、ついには韓国政府からも北朝鮮政府からも追われる立場になったビョンホ。「北でも南でもない場所で一緒に生きたい」というユミの言葉にビョンホは大きな決断をする。二人は幸せになれるのか。北と南の呪縛から逃げられるのか。さすがは「シュリ」「JSA」に続く映画。息もつかぬ展開で一気に映画を見れます。それに・・・やはり何とも言えず切なかった・・・・  「二重スパイ」


                 

 
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