君は僕の運命



 

 田舎で牛を育てながら母と暮らす冴えない独身中年男ソクチュン(ファン・ジョンミン)は、結婚したい願望は十分にあったけど、外国人に嫁になってもらって、愛のない結婚をしてまでは結婚したくないと、結婚に対するこだわりをもっていた。

愛のない結婚をするくらいだったら、一生独身でもいい。そう思って居たとき、目の前にスクーターに乗った天使ウナ(チョン・ドヨン)が通りすぎて行き・・・ソクチュンは生まれて初めて恋をしました。

彼女は喫茶店に最近入った女の子。昼間からコーヒーを運んで男と寝たり、夜はカラオケでホステスを。そんな彼女の美しさに魅了されたソクチュンは、必死に自分をアピールしはじめます。絞りたての牛乳を毎日プレゼントしたり、彼女のボディガードさながら配達に同行したり。しかし、彼女は「永遠の愛」を信じていない女だった。愛は必ず終わりが来る。映画「春の日は過ぎゆく」のように・・・




 ネタバレ追加


 そうやってホステスにのぼせ上がってる息子を見かねた母は無理矢理ソクチュンにお見合いをさせます。それもウナの喫茶店で。面白くないウナは、所詮ソクチュンの言ってた愛もそんなものかと思い、最近やってなかった配達の仕事にでて・・・そこでひどく男に殴られてしまいます。

それを助けたのは、お見合いを抜け出してウナを追いかけてきたソクチュンだった。あざだらけのウナが目覚めると、そこには手を握って眠るソクチュンが。

「私みたいな女と居たらあなたが不幸になるの」そう言って涙を流すウナを優しく抱きしめ、「一生幸せにする」と誓ったソクチュン。彼の愛に感動したウナは、ソクチュンの愛を受け入れる事に。そう、ウナも愛は信じてなかったけど、愛されたかったのだ。

二人の結婚生活は幸せそのものだった。朝から晩まで二人は幸せな時間を共有してて・・・しかし、そんな幸せに影が・・・

ウナには旦那が居たのだ!本名はオクプンだった。旦那は酒癖が悪く、酒を飲んではウナを殴っていた。だから彼女は手切れ金を置いて逃げていたのだ。

元旦那はウナの元に行き、ウナを無理矢理抱き、お金を要求。そして別件でソクチュンにも会い、ウナに内緒でお金を要求して・・・。ウナを失いたくないソクチュンは、大事な牛を売って、そのお金を元旦那に渡した・・・。

これでやっと・・・そう思った矢先に不幸は続き、ウナがHIVに感染してることを知ってしまったオクチュン。ウナが可哀想でどうしても言い出せず、ウナの目を見れなくなってるオクチュン・・・そんな中、再びウナに元旦那からの金の要求が・・・

ウナは、元旦那のせいでソクチュンが目を合わせてくれなくなった・・・ソクチュンを苦しめてる・・・そう思いこんで、置き手紙を残し去ってしまった・・・

必死でウナを探すオクチュン・・・・しかし、ウナは一年探しても見つからず・・・・やっと見つけたときは、「HIVに感染しながらも、体を売り続けた女」として捕まって、ニュースにまで流れた後だった。

捕まったウナをなんとか守ってあげたくて、テレビの取材にまで応じ、村中から疎んじられてしまったソクチュン。母からも兄からも反対され、ついには母が「おどし」で持ってきた毒を、ウナへの愛を証明するため本当に飲んで、生死をさまよい声を無くしたソクチュン・・・

一方、ウナは、ソクチュンの幸せを願い、面会には応じず、毎日やってくるソクチュンを無視し続けます・・・そして、ソクチュンの為を思い、わざと一度だけ面会に応じ、悪態をついて嫌われてしまおうとするウナ。

互いに深く想い合い、切ない心の二人が再び一つに心を重ねあわせることは出来るのか?

重いテーマも使ってたけど、大人の純愛の物語でした。面会のシーンは泣けちゃった。でも、感動で号泣するって映画ではなかったです。ソクチュン役のファン・ジョンミンは、どんどん後半になってやせ衰えて行った気がしたけどどうですか?痩せていったよね?そう見えただけ?その辺に役者としての魂を感じました。     「君は僕の運命」


                 

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