ホリデー



 

 ソウルオリンピック開催直前・・街の美観の為、貧しい集落が撤去された。最後までそれに抵抗し、話し合いで解決しようとしてた足の不自由なジュファンは、抵抗の見せしめのように、ケイサツのキム・アンソク(チェ・ミンス)に冷酷にうちころされた。

目の前で弟分の無念な死を見たカンヒョク(イ・ソンジェ)。住民達の願いも虚しく、美観の為、集落は撤去され、オリンピックは成功に終わった・・・

それから数年後・・・。カンヒョクは簡単なセットウで、ケイサツに捕まり、『保護監察法』により10年の服役の刑を受け、ケイムショに入った。カンヒョクの入所と同時に、副刑務所長として、アンソクが就任して来た。アンソクは、ジュファンをころした事で昇進し、たった数万盗んだだけで、何年も、服役しないといけない囚人も沢山だった。「保護監察法」は、まさに、「有銭無罪、無銭有罪」の温床の元凶であった。


 ネタバレ追加


 カンヒョクは刑務所に入っても、全然仲間に交わらない事で、皆に嫌われてて。その上、アンソクは、昇進の妨げにならないようカンヒョクを見張るため、副刑務所長をしにやって来たものだから、すごく陰湿な暴行を、カンヒョクにします。しかし・・・普段はおとなしいカンヒョクだけど、アンソクにだけは、見ると刃を向ける。

最初は、カンヒョクをいじめてた囚人達だったけど、段々と、アンソクを憎みはじめ、金持ちがどんなに重い罪をおかしても軽い刑で済むのに、自分たちは、たいした罪も犯してないのに、長い年数拘束される事に疑問を持ち始め・・・そしてついに、皆、カンヒョクと共に、脱獄を計画しはじめます。

そして最終目的は、大統領の元に行き、この忌まわしい「保護監察法」の見直しを要求することだった。

もうねーーー。アンソクが超憎たらしいの!!なんてひどい奴なんだって。最後の最後まで憎らしい奴だったよ。脱走に成功したカンヒョク達だったけど・・・自分たちの意志とは逆に、報道が過熱しはじめ・・・アンソクの執拗な追跡・・・

もちろんこのマスコミの加熱は、アンソクのせいだった。逃げたカンヒョクたちを「凶悪犯」として報道させたのだ。住民は、この脱走犯を恐れ、少しでも早い逮捕を願っていたが・・・実際カンヒョクたちが押し入った家の住人達は、カンヒョク達の、熱い情や、強い志に、心を打たれて行きます。

追いつめられ、逃げだした仲間の不幸・・・そして、最後にカンヒョクに伝えた、お礼の言葉・・・涙が出ました。仲間が一人・・・二人と命を落とし、そして最後、カンヒョクだけになって・・・・。カンヒョクは死を覚悟して、マスコミの前で、『保護監察法廃止』を訴えます。心から、有銭無罪、無銭有罪の無念さを・・・もう(T-T) ウルウルだったよ。

カンヒョクの思いは伝わるのか・・・。人質になってた少女の「アジョシーー」って涙声が、耳から離れません。

カンヒョクの死をかけた訴えは・・・ただの凶悪犯の戯言のように、虚しく消えていったかのように見えたけど、2005年6月に廃止されたのは・・・カンヒョクの強い意志によるものに違いない。  

               

 
※掲載写真の著作権は該当著作権者と所属事務所にあります。
 


まみまみの韓国ドラマ

目次へGO!
まみまみの韓国映画

目次へGO!
まみまみの楽天ブログ

へGO!