初恋のアルバム
~人魚のいた島~(人魚姫)



 

 とっても心あたたまる映画でした。好き嫌いあるかな?でも、飛び立ててすごいエピソードがあった訳じゃなく、皆、どこかで経験したような素敵な思い出だったのが、忘れさせてたものを思い出させる。そんな映画でした。

ナヨン(チョン・ドヨン)には 人がいいだけのおとなしい父と、口が悪くがめつくて、いつも父をバカにしてばかり居る垢すりの仕事をしてる母が居て、二人(特に母親)を見てると結婚というものに夢も希望も持てず、両親に嫌悪感を持っていた。そのせいで恋人ドヒョン(イ・ソンギュン)に結婚話を出されても、「一生一人で暮らす」って言い張ってて。そんな中、父が突然「疲れた・・・」といって家を出てしまった。どうも父は末期の病気で治療することも出来ない体だったらしい。父がそうなったのに探そうともしない母。ナヨンは仕事で初めての海外旅行に行けるチャンスだったのに・・・それを蹴って、父が行ったであろう両親の故郷の島に向かいます。

島についはナヨンは両親の故郷「ハリ」に向かうが、ハリで出会ったのは自分とそっくりな若い海女だった。名前を聞いてびっくり!!それは若い頃の海女をしてる母だった!




 ネタバレ追加


 チョン・ドヨンはまみまみがいつも言ってますが、本当、演技がうまいです。そしていつも自然で。この映画でも、実年齢よりずっと若い役を二役もこなし、その上母の幼い頃は、本当にあのお母さんか?と思うほどの純真さの中にも現在のお母さんを彷彿させる所があって。すごい!!本当に同一人物とは思えない二役です。

若い頃の母は、郵便配達をしてる父に恋をしてて、なんとか彼に近づきたいから弟に毎日学校から手紙を送らせたりしてて。すごく純粋で素直で可愛い女の子なんだよね。男勝りなんだけど、好きな人の前では何もしゃべれないって感じで。ナヨンは、将来の二人の姿を知ってるから、複雑な心境なんだけど、それでも母に頼まれて恋の協力をすることになって。

惹かれあっていく父と母は忘れかけてた純愛をおもいださせるように、けなげで。取り立てて大きな大恋愛じゃないのがすごく素敵なんです。「初恋」って感じで。文字の読めない母のために父がプレゼントだって、教科書とノートと筆記用具をあげて、「僕が教えてあげるから」っていうシーンは、母の表情からもジーンときました。

その後、一生懸命文字を覚えようとしてる母は本当にかわいくていじらしくて、父が惹かれるのも良くわかりました。しかし・・・そんな幸せな時期も長くは続かず、父は本島に転勤になることになって・・・。止めることもできず、一人部屋で泣き続ける母。海に潜っては海にまぎれて涙を流してて。そんな母に、気持ちを伝えられず、仕事で潜ってるのを見つめるだけの父。しかし、ある日母が海で溺れてしまって・・・

助けられて眠り続ける母のために夜通し、「どんな病気でも治る」って言い伝えのある海の真ん中の水を何度も汲みに行く父。すごく愛情を感じました。なんて思い合ってて素敵な恋なんだろうって。

その後、ナヨンは島で、母の弟に会うんだけど、突然現代に戻ってて、母の弟は父を心配して島に来た現在の彼で。現在に戻ったナヨンは、今まで心から嫌ってた母に対する考えが変わって、無理矢理呼び寄せ、父に会わせ、自分も「結婚」に対する考え方が変わってきて・・・

ラストの、ナヨンが家庭を持って幸せにしてて相変わらずがさつで唾ばかりはきながら垢すりをしてる母に電話をかけるシーン。良かったよ。母は相変わらずだけど、母の中にはあのころの、純粋だった頃の母はちゃんと居るんだよね~。そして、あのころの父も母の心の中に永遠に・・・。

父の若かった頃の役をしたパク・ヘイル。まみまみはだいぶ前から注目してたんだけど。。。太ったね≧(´▽`)≦アハハハ

ちょっとびっくりしたー。相変わらず良い演技してたけど、「殺人の追憶」とか「菊の花の香り」とは全然ちがったわー。アジョシに見えた。でも、これも演技なのかも~。素朴な青年の役だもんね。それに「殺人の追憶」から一年しかたってないんだもんねー。「恋愛の目的」を近々見るので期待しよう~♪      「初恋のアルバム~人魚のいた島~」


                 

 
※掲載写真の著作権は該当著作権者と所属事務所にあります。
 


まみまみの韓国ドラマ

目次へGO!
まみまみの韓国映画

目次へGO!
まみまみの楽天ブログ

へGO!