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鬼才キム・ギドクの作品。かの「オールドボーイ」を押しのけて賞をとったり、壮年期にはキム・ギドク自身出演。「魚と寝る女」などのように、グロテスクな表現の得意な監督が、自然美を生かし、いつもと違った技法で描く。日本の吹き替えには菅原文太が!!「全米マスコミ95%が絶賛!」とのふれこみも。・・・・ごめんなさい。私、残りの5%だったみたいです。でも、続きが見たいって思えたから、これはこれで良かったって事なんでしょうか?正直コメントにこんなに悩んだ作品はありません。深い物があるんです。それは分かるのに、イマイチ共感できない。っていうか、共感してるのに気づかないのか?すごく不思議な映画です。
「春夏秋冬」を、一人の男の「幼年、少年、青年、壮年」にたとえた映画です。現世とはかけ離れた、湖に浮かぶ寺で和尚と暮らす幼児。美しい山間に浮かぶ寺はとても幻想的です。セリフはほとんどありません。でも自然の中で、幼児が少年になり、そして寺を飛び出したあと、青年として戻ってきて、心浄化され、壮年になって戻ったとき、過去の罪を修行で償い、そしてまた、人生は繰り返していく。
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