この作風は、以前書いた「美術館の隣の動物園」に似てました。主人公インギと、ピエロが、シナリオが進むにつれ、同化していく感じが。そして、ミンジュンとソンミの結婚の報道。ピエロは、ヨギョンにもかさなり、インギ監督のAVの主演女優をしており、インギに片想いをしているジニにもオーバーラップします。
やっとの思いで出来上がったシナリオ。ミン室長の元に勢い込んで持って行ったインギは、「すばらしい作品だ。ただし君の才能ではこの映画は成功しない。この作品を売ってくれ」と言われてしまう。この会社の専属の監督をしているミンジュンは、監督としての才能はあるが、シナリオのアイデアに煮詰まっていた。だから、インギの話を聞いて、自分の恋人のゴーストライターであり、才能のある、ミンジュンを紹介したのだった。全ては仕組まれていた?しかし彼は諦めなかった。絶対自分で不朽の名作を作り上げてみせる。断られても断られても次々と、映画会社を回った。そんな彼を見て、ヨギョンも、ゴーストライターという自分に諦めを感じていたが、前向きに自分の可能性を試そうという気持ちになっていく。
そんな中、ミンジュンとソンミの結婚の報道を知ったヨギョンは落ち込み、インギを呼び出し、一緒にお酒を飲む。酔ったヨギョンは、自分の辛い恋の話をする。ヨギョンが愛してるのはミンジュンだったのだと知ったソンミは絶望してしまう。彼の「不朽の名作」は世に発表されるいのか。インギとヨギョンは三流から一流になれるのか。
パク・チュンフンの作品は「情け容赦なし」以来ですが、いつも思うのが、彼ってプロゴルファーの丸山に似てるナーって(笑)シン・ヒョンジュンが友情出演してて、「俳優シンヒョンジュン」のまま出てるのも嬉しかったし、会話の中で「アウトライブ」と見せかけて、違う映画で落とすジョークも笑えました(見ればわかりますよー^^)オープニングのシーン。意味が分からなかったけど、映画が進むうちにこういうことだったのかー。と分かります。もう少し先も見たい気がしましたが、余韻がハッピーの予感をさせる終わり方だったので、後は想像で楽しみます。「不朽の名作」
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