足長おじさん



 

 「バリでの出来事」や「愛しのサガジ」で人気のハ・ジウォンと、「悲しき恋歌」のヨン・ジョンフン主演のラブストーリー。ヨンミは両親を亡くし天涯孤独な少女です。新聞配達をしながらこつこつと学費をためて「放送作家」になる夢をめざして頑張ってます。世の中でひとりぼっちだと思ってたヨンミですが、大学合格した日、突然高級な靴のプレゼントが送られます。送り主を知りたいヨンミは郵便局で相手を待ち続けるが、結局会えず、送り主から預かったプレゼントのネックレスを郵便局員から受け取ります。ヨンミは相手を「足長おじさん」と名付け、おじさんに会うより自分の夢を実現することが恩に報いることだと、勉学にいそしみます。

ヨンミが遅れて学費を払いに行った日・・・ついさっき学費は支払われたばかりでした。通りすがった男を思い出し追いかけるが結局見つかりません。大学四年間おじさんは学費を払い続けてくれます。いつも正体のわからない「足長おじさん」はヨンミをどこかで見守ってくれています。卒業し、地方局に就職したヨンミですが、一年後、突然有名ラジオ放送局の放送作家として大抜擢されます。そしてそこの資料室に居る素朴で笑顔の素敵な成年ジュノ(ヨン・ジョンフン)に出会い、彼に段々と惹かれていきます。




 ネタバレ追加


 地方局に就職してしばらくしてからなぜか連絡の滞っていた足長おじさんから会社にお祝いが届き、それ以来タイムリーに何かあるたびおじさんから再びプレゼントが届き始めます。それに興味をもったアシスタントのジョンとヨンミは仲良くなります。このジョン(シニ)は「バリでの出来事」にも出てた気がします。昨日紹介した「B型の彼氏」にもでてました。すごく面白いです。すごく笑わせてくれます。ヨンミとジュノの純愛だけではつまらなかったかもしれない前半のストーリーを引き立ててくれます。「B型の彼氏」の時と同じように、スパイスを効かせたいいキャラです。何度もチャットで彼を捜して約束しては、そこにいるのは偶然プロデューサーのイ。全然イケてません(笑)がっかりするも、めげずに、次こそはとチャレンジしてはイと出会い、いつしかこんな近くに運命があったんだと気づき、二人はかなりのバカっぷるに(笑)でもこの二人の恋もどこかこの映画のキーワードにもなってます。ジョンはうまくヨンミをひっかけてヨンミの自宅に居候し、彼女たちの会話が映画を盛り上げます。

有名放送局に就職したヨンミは、全く実力もなく、周りからなぜ大抜擢されたのか不振がられます。部屋も会社から一軒家を提供されます。そこは病気療養中の社員の自宅です。なんとか皆が納得するシナリオを書こうと必死に考えるヨンミは、ある日、家の持ち主の女性が一年後の自分にあてたメールを、パソコンをいじるうちに手にするようになります。なぜ彼女は自分宛てのメールを自分で送ってたのだろう・・・毎日届くメールをみるうちに、彼女の悲しい病気と、そして切ない10年の恋を知るようになります。彼女の病気は全て記憶がなくなってしまう難病だったのです。10年間想いつづけた片想いを忘れないように、彼の記憶を書きつづったものでした。

彼女は病気療養中の社員ということで、彼女を捜そうとしますが、社員だったはずなのに手がかりがみつかりません。あまりに切ない恋を彼女の代わりに相手に伝えてあげたいと思うヨンミ。ラジオ放送を通じて彼女の思いを伝えていきます。その番組は大当たりをしますが、全く手がかりがつかめません。彼女を利用しただけなのじゃないか・・・ヨンミはなやみます。そんな彼女をトキメかせてくれるのが、資料室のジュノ。あまりに偶然会う事が多く、彼が気になって仕方ありません。ジュノもまた、彼女に出会うたびに彼女に惹かれていきます。そして、偶然夜中コンビニで出会った二人は一緒に夜明け前の花の朝市にでかけ、急接近し、つきあい始めるようになるのです。この二人は本当に純愛ですごく可愛いです。

ジュノの事ばかり考え、幸せに日々を過ごすヨンミですが、メールの彼女の好きな相手のキーワードである、流れない砂時計と、絵を反対にして見る癖・・それがジュノと一致することに気づきます。苦悩するヨンミ。ジュノを失いたくない・・・でも彼女の思いを伝えてあげる義務が自分にはあるのではないか・・・・ヨンミとジュノはどうなるのか・・・・そして気づいた足長おじさんの正体・・・と・・・ここまではすごくストーリーがわかりやすくて想像通りでした。でもこの後びっくりするどんでん返しがあるんです。これは映画を見てのお楽しみにしててください。凄く切ないです。でも「やられたー」って思いました。想像もしてなかった・・・・

ネタばれかなりしたように見えるかもしれないけど、この先が本当のネタばれです。でもここでは書きません。本当に「やられた」って感じです。しかし・・・惜しいです。ここからをもっと丁寧に描いて欲しかったです。ここまでが無駄にだらだらと丁寧に描かれ、泣けるこの場面が手抜きに思えたのはまみまみだけでしょうか。ここをもっと詳しく描けばすごく泣けるもっと感動できる作品になった気がします。決して面白くなかった訳じゃないんですよ。十分切ないです。ラストシーンも美しかったし。でも、大どんでん返しの後を上手く描けば「菊の花の香り」や「ラスト・プレゼント」並の韓国を涙で包んだ作品・・・にもなりうる展開じゃないかな?と思った分、すごく惜しいと思いました。この作品のままでも十分見応えあるので是非見てほしいです。「足長おじさん」


                 

 
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