あいつの声



 

 カン・ドンウォン目当てで見たこの作品・・・マジに声だけだったよーー(涙)あと、あのシルエットはドンウォン君だよね??でも、あの、「くっくっく・・・」って笑い声が耳から離れないよーー!!これは実話を元にしたあまりにリアルな誘拐殺人事件の映画化作品です。

ソル・ギョング・・・恐るべし・・・今回はかなり痩せて役作りしたんだね。前回作とは別人だったよ。圧巻の演技でした。

誘拐犯に幼い子供を奪われ、犯人との危機迫るやりとりを描いた44日間の物語り。

人気アナウンサーハン・ギョンベ(ソル・ギョング)の息子サンウは、肥満を原因に、母オ・ジソン(キム・ナムジュ)からスパルタダイエットプログラムを強いられていた。今日も母のスパルタプログラムをこなしながら隠れてチョコレートを食べるサンウ。公園のブランコでチョコレートを食べるサンウに近づく黒い男の影・・・

その夜、ジソンが電話を取ると、あいつからの電話だった。「明日までに一億用意しろ。子供の命が惜しかったらケイサツには通報するなと・・・」




 ネタバレ追加


 ギョンベはお金さえ渡せばサンウは帰って来ると信じて、言われたように金浦空港に、向かいます。ドアを全部あけ、自宅に帰るよう指示されたギョンベ。でも・・どうしても気になって、その場に隠れてしまった・・・。それをあいつは見ていた。見ていたから、約束を守らなかったと・・・そして疲れ果て寝てしまって、約束の三回コール以内にジソンが出なかったからといって・・・サンウを返してくれなかった。

ギョンベは次の指示に従った。ギョンベは言うとおりに動いたが・・・妻のジソンが心配で耐えられなくてケイサツに通報していた事に気づいた。驚愕するギョンベ。そしてあいつも・・それに気づいていた。

カン・ドンウォンの「あいつの声」が、まるでゲームを楽しんでるかのごとくしゃべるのが、この映画の悲壮感を増していきます。そしてあの笑い声・・・。絶対許すことの出来ない・・・いまだに捕まっていない「あいつ」への憎しみが増して行きます。

愛するわが子を助けたくて翻弄するソル・ギョングと五年ぶりに復帰したキム・ナムジュの演技は、まさに胸に迫ってきます。

ギョンベとジソンの側で二人の一挙一動を見つめてる「あいつ」・・・サンウが生きていると信じて、必死になるギョンベとジソン。

ついにあいつは、サンウの声とともに、最後のチャンスをギョンベに与えます。サンウの為。。。サンウに会えると信じて神に祈りながら約束の場所に走るギョンベ・・・しかし・・・サンウは居なかった。人混みにまぎれて身代金を持ち去る「あいつ」・・・

誘拐から44日目・・・サンウの変死体が漢江近くで見つかった。サンウは誘拐されたその日に窒息死させられていたのだ。あのサンウの声も・・・パパ、助けてっていう声も、すべて録音だったのだ。ジソンにつけられてた万歩計の数字はたった「144歩」だった・・・

そして・・・自分の息子の事件報道を自分でするギョンベ。もう涙なしでは見れなかったです(号泣)

「あいつ」はまだどこかで生きている・・・故イ・ヒョンホ君の冥福を祈ると同時に、「あいつ」がたとえ時効になっても許せない・・・


                 

 
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