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夜警日誌(全二十四話)
第三話・第四話


第一話・第二話第五話・第六話)(第七話・第八話
第九話・第十話
第十一話・第十二話)(第十三話・第十四話
第十五話・第十六話第十七話・第十八話
第十九話・第二十話第二十一・二十二話第二十三・二十四話


 ~キャスト~
 
イ・リン : チョン・イル

ムソク : チョン・ユノ

トハ : コ・ソンヒ

パク・スリョン : ソ・イェジ


※こちらは、まみまみが字幕なしで書いたものなので、多少翻訳が間違ってる所もありますが、こんな感じ~♪って事でお許しください(笑)
このドラマは韓国放送中に書いてるので、ほぼ字幕並みの大量レビュー形式になっています♪

第三話

サンホンと王の戦いを見て泣きじゃくるリン。

サンホン「陛下、鬼気に打ち勝たないといけません。」

そこに駆けつけてきた王妃。

王妃「陛下!!陛下、しっかりしてください。」

王の背中に抱きつく王妃。そんな王妃を振り払う王。

王妃「陛下の息子です。」

王「ははははは!!あんな者は余の息子じゃない。この女が他の男と関係して産んだ子だ!!こやつめ・・・」

憎しみに満ちた目で王妃を睨み、剣を向ける王。王女を殺そうとした時・・・現れる夜警人たち。次々と夜警人を斬りつける王。

サンホン「護符!!」

サンホンの掛け声で、一斉に護符を王に投げる夜警人。




そして地面に剣を突きつけたサンホン!!円陣を組む夜警人。地面におちた護符が舞い上がり王の周りをぐるぐると舞い始めます。円陣の中で、苦しむ王!!

そしてついに・・・地面に崩れ落ちる王・・・と思ったら、気を抜いたサンホンの隙を突き、サンホンに斬りかかり、サンホンの腹に剣を突き刺した!!深く再度突き刺す王!!

サンホン「陛下・・・」

王が剣を抜くと・・・力尽きて倒れるサンホン。アンデーー(涙)←まみまみの声w




夜警人「逃げてください。これは並大抵の鬼気ではありません。」

そう言われた王妃はリンを連れ部屋に逃げ込みます。

リン「父上・・父上が変です・・・母上・・・」

王妃「そうじゃないわ。大丈夫よ。」

リンを布団に寝かせる王妃。

王妃「リン、扉をしっかり閉めて、一歩も外に出てはいけないわ。母が来るまで、誰も入れてはダメよ。」

リン「母上!!行かないでください。怖いです。」

王妃「母の言うことが分からないのか!!扉を閉めて、一歩も出てはダメって言ってるの!!」



リン「はい・・・母上」

泣きじゃくるリンの頭をひとなでし、外に行く王妃。王妃が行った後も、大声で泣き続けるリン。






大妃「主上が大君閣で刀を振り回してるだって??」

内宮から報告を受け、飛び起きる大妃。

大妃「これは一体・・・。今すぐに領相と右相に使いをだせ。一刻を争う。誰の耳にも誰の目にも決して触れてはならないぞ」


急いで駆けつけてきた右相。



部屋で一人、しくしく泣くリン。すると・・・扉のむこうに人影が・・・。剣を持った王だ!!王はリンの部屋の中に。

怯えるリン。王の手には、剣の他に、千年花が!!

リン「父上・・・(涙)私は・・・リンです、父上・・・」

王の目は。。。狂気に満ちた目ではなく、以前の優しい父の目だった。

王「リン・・・」

王がリンに向けて手を差し伸べようとすると、自分の手に血のついた剣があるのに気づく王。剣を突きつけられ、怯えるリン。驚いて王は剣から手を離します。

王「リン、大丈夫なのか?」

リンの前に跪く王。

王「リン・・・まさか・・・余がお前を斬ろうとしたのか?」

リン「(泣きながら)大丈夫です。母上はどこにいますか?なんでいらっしゃらないんですか?」

王「王妃は・・・お前の母は・・・」

震えながら言葉に詰まり、うつむいてため息をつく王。そして持ってきた千年花をリンに。



リン「これは何ですか?」

王「これをあげたくて、どんな困難も乗り越えてきたのに・・・父がおかしくなり、お前に渡すことが出来なかった・・・。(泣きながら)父が・・・とても重病だったようだ・・・」

リン「父上ー、なんで泣いてるんですか」

涙を流しながらリンに笑顔を見せる王。

王「そうだ、すまない・・・すまなかったリン・・・。」

リン「父上ー!なんでそんな事を言うんですか・・・」

泣きじゃくるリンの頬に優しく触れる王。

王「お前が大きくなって、私のあとを継ぐ姿を見たかった・・・。お前は余の大事な息子だから、必ず強く育たないといけないぞ。」

リン「はい・・・父上・・・」

王「ありがたいよ・・・ありがたい・・・」

外から聞こえる右相の声。

右相「陛下はこの中にいらっしゃる!!陛下ををお連れしろ!!」

官軍とともに部屋に入ってきた右相。

最後に、リンに笑顔を見せ、右相の元に行く王。父の名を呼び、追いかけようとするリンを止める官軍。号泣するリンを・・・振り向いて一度切なく見つめ・・・出ていく王・・・。



うわ・・・王の崩御・・・。葬儀だ。

「一晩で両親を失うとは・・」とリンを憐れむ臣下。「王が狂って、王妃を殺したと聞きました・・」「しっ!!聞こえるぞ」と密かに会話してて・・

葬儀の後、大妃の元にきた右相。

大妃「キサン君を王位につけようという意味ですか?」

右相「私、パク・スジョンは、大妃様の命令を受け、王室を保護してきました。しかし、月光大君が王位についたら・・逆賊の汚名を着ることになるかもしれません。」

大妃「だから・・・右相の将来を保証してくれと?」

右相「大君はまだ幼いから、キサン君こそ、この国の王室の為に正しい選択であると考えます。」

大妃「そして王室の全ての人を、右相がしっかりと保護してくれると信じます。」

右相「私、パク・スジョン、忠誠を尽くします。」



祭壇にきたリン。そこには二つの棺が・・・。

左相「お嘆きください、大君様。」

リン「嘆くって??父上はどちらにおられるんですか?」

棺を見ながら

左相「こちらにおいでです」

リン「どこ??母上は?何日も会ってないんです。母上はどちらにいらっしゃるんですか??」

左相「こちらにいらっしゃいます(涙ぐんで)・・」

意味が分からず左相の視線の先の棺に近づくリン。

祭壇から出てきたリンに声をかける左相。




左相「大君様。心を強く持たないといけませんよ。誰が何を企てようとも、我々の大君様(おぼっちゃま)が正しい王位継承者です。私と同じ志の者たちが、我々の大君様をお守りします」

そこに、「じっとしてろ!!」と大声を出してやってくる右相。左相を指さした右相。

右相「逆賊を捕まえろ!!」

左相を捕まえる武官達。

左相「逆賊って誰のことだ!!パク・スジョンめ!!天を恐れないのか!!」

笑顔の右相。うわー・・・右相、娘とリンを結婚させようとしてたから、今回は優しい役か??と思ってたら。。。リンを追い込む側になるってことねーー(怖)

左相「大君様!!!心を強く持たないといけませんよ!!大君様!!大君様!!!」

そう大声でリンに向かって言いながら連れて行かれる左相。


右相がリンの元に・・・。後ずさるリン。形式的に頭は下げるが、不敵な笑みを見せ、一瞥して行く右相。


うわ・・・次々と、左相と志を同じにする、リンを主君と仕える大臣達が次々と捕まっていくよ。

そして・・・全員斬首刑に!!!!

天涯孤独になったリンは宮殿を出ることに。

神輿に乗るリン。

「大君様・・・宮を出ても、健康に気をつけてね」と声をかける女官。




リンが神輿に乗ると、女官は千年花とカブトムシの籠を。涙するリンの、涙と鼻水をふいてあげて・・・去っていくリンを見つめ涙する女官達。

こうしてリンは宮殿を出て行った・・・。

リンが行ったと女官に言われ・・・胸を少し痛める大妃。宮殿の上からリンの神輿を見つめて・・・。

大妃「キサン君の即位式は終わったのか」

女官「はい・・・」

リンの神輿を先導する武官は、民に「跪けー!!」と言いながら、歩いていて・・・。町に住んでる民の姿を不思議そうに扉から見つめるリン。





夜中・・・急いで移動する神輿が!!これは12年後だ。

とある屋敷にきた神輿。神輿から飛び降りた男は門をあけて中に・・・12年後のリンだー♪

集まって頭を下げる使用人たち。




リン「私が来る前にやっておけと何度行った」

使用人「申し訳ございません。」

リン「こうしてる時間が無いんだ、時間がない!!早く動くんだ!!」

返事をして四方に動きだす使用人たち。

石塔に明かりが灯り、屋敷の周りにはあずきが撒かれます。ほと一息つくリン。これは霊除けって事かな?

でも・・・使用人が最後につけた霊除けが柱から落ちた!!

屋敷の前に三体の霊が・・・

これは何??とうがらしの種っぽい??その種を熱せられた炭にかけて・・・湧き出る炎・・・

なんか神秘的かと思ったら、メッチャ、リンたちむせてるし(笑)

リン「(咳こみながら)うわー・・・暑い!!もっと強く!!うーん、もっと強く!!(使用人にうちわで扇がせてる)煙が私に向かって来てるじゃないか!!」

使用人「大艦様、真夏に火鉢を使えば、暑いのは当たり前でしょう!!その上、服の生地も違うのに。どんだけ暑いか!!」

自分を扇ぎ出す使用人。

リン「お前の扇ぎ方はその程度か!!強く!!強くやってみろ!!」

使用人「どうやってやるんですか?」

リン「こうやってだ!!・・・ああ・・目が痛い」


このうなされてるのは、王になったキサン君だね。ひゃー!!前王みたいに大蛇の・・・ハリーポッターのスリザリン語みたいな声が聞こえてるよ。



ひゃー!!鬼気がキサンの首を絞めた!!

夜中になり、大きな壺を「いい買い物をしたなー」と満足そうに見つめるリン。壺を磨いてると、ロウソクの炎が揺れて・・・

扉が開き勝手に入ってくる、先ほど表にいた霊三体。リンに挨拶しようとして、煙にむせて屏風の裏に隠れます。うわ・・・この三体、左相の霊とソン内官と女の子の霊だよー(笑)

左相霊「この匂いは何だ?」

少女霊「とうがらしの種よ。」

ソン内官霊「とうがらしの種を焼いてるんだよー。」

左相霊「とうがらしの種??ったく!!」

ソン内官霊「今日はダメみたいです。このまま帰りましょう。」

左相霊「どこに帰るっていうんだ!!耐えろ!!」

ぶははは!!息を止める三人!!息を止めたままリンの前に!!




左相霊「大君様・・・本当に立派に成長なさいました・・」

ソン内官「(感涙しながら)大君ちゃま・・・。オモ。。。ちゃまじゃなかったわ。とにかく、三途の川を渡ったんですが、こんなに長い年月がかかりました。まことにお会いしとうございましたー。」

左相霊「大君が我々に会えば、どれほど喜ばれるかと・・・」

ソン内官「もちろんですよ。大君様が私にどれほど目をかけてくださったか。我々が見れないだなんて、まったく悔しいです・・・」

正面を見つめてるリンの顔を覗き込む少女霊。

少女霊「あんた、見てる?私が見えるんでしょう。」

ソン内官霊「やめなさいよ。大君様にすごく失礼よ。ちびっこが生意気に!!」

少女の顔に顔を近づけるリン。そして・・・唐辛子の種を再び炭の上に!!

苦しむ三人!!



嵐の中、すすむ船。それに乗って何やら術を念じてるのはサダムだ!!!!


宮殿では、鬼気に首を絞められ、苦しむキサンが!!サダムは船からキサンに呪術をかけてるんだ!!

苦しむキサンに気づいた王妃。

王妃「陛下!!しっかりしてください、陛下!!外に誰もいないか??外に誰かいないか!!!」


次の日、大殿にいるキサン。大臣達が討論を。

「成りませぬ!!お考え直しください。そのものは昭格署の官吏(ドリュ)から賄賂をもらい、官職を剥奪されたなった者です。そんなものを再び呼び戻すなんて、不当千万です。」

「すでに官吏たちの無実は明らかになっています。その上、陛下が彼らを必要としてるんです。」

「だったら、臣下として、陛下の意思に従うのが・・・」

右相「そんな噂がでるような者共は、徳望のない証拠だ。そんな者を近くにおくのは、陛下にとって良いことではありません。そうではありませんか?陛下。」

うつろな目でその王座に座っているキサン。すると突然、笑い声が聞こえてきて!!臣下の末席に、自分とそっくりな男が座っていて、一人大声で笑っている!!

キサン2@幻「お前が嫡子じゃないからだよ。お前がやることをにいちいち反対して無視して、それは嫡子じゃないからそうするんだろう。」

キサンの王座にやってきてキサンに顔を近づけるキサン2@幻。




キサン2@幻「そうだから、お前を無視するんだよ。斬れ!!あいつらをまとめて斬れよ!!パク・スジョンを斬りたいだろう??そうだろう?お前、今斬らないと、何もできないぞ。」

言い争ってる臣下を見つめるキサン。

キサン2@幻「あいつらを見ろよ。お前なんか眼中にないじゃないか。これでもまだお前が王だと思ってるのか?」

キサン「黙れ(小声で)・・・黙らないか!!(大声で)」

驚いてキサンを見る臣下達。臣下が見てる中、臣下ではなく誰も居ない宙に向かってしゃべるキサン。

キサン「舌を抜いてやろうか?口を引き裂くか!!余計なことを言えないようにしてやろうか!!俺はできるんだ。俺が王、俺が朝鮮の王だ!!俺が王なんだ!!!」

立ち上がるキサン。

「陛下!!」という臣下の声に我にかえったキサン。消えたキサン2@幻を必死でさがすキサン。

部屋で休むキサンに声をかける大臣。

大臣「陛下、自重しないといけません。些細なこと一つで大騒ぎになる者共です。なのに・・」

キサン「睡眠のせいです。最近眠れなくて・・だから・・・」

大臣「陛下、王医を呼んで・・・」

キサン「王医を呼んでどうにかなる事じゃない・・・余の寝室を守ってくれる・・・人が必要なんだ・・」





サダムの乗った船が港に着いた。港に足を踏み入れたサダム。サダムを出迎え頭を下げる黒いベールのついた傘をかぶった女。




サダム「12年ぶりです。しかしこの朝鮮は、何一つ変わっていないです。」

女「予想なさったとおり、宮から使いがきました。」

サダム「そうか・・。これから、始まります。」


祭壇で祈祷するトハ。トハのまわりで風が動き、ろうそくの炎が消えます。手にした、姉にもらった鈴が激しく揺れる!!



トハ「ついに・・・動いた・・・。動いたわ!!」

翌朝。


タンゴル「トハよ」

トハ「12年ぶりです。確かに泣いたんです。オンニのうでわがとうとう答えたんです。」

タンゴル「トハ・・・ヨナはすでに・・・」

トハ「私が・・・私が確認するまでは、まだ終わってないの。私のオンニは間違いなく生きてるの。オンニは私が必ず連れて帰ってくるわ。それでは、行ってきます。」

ゴマ族の里を後にするトハ。




タンゴル「トハ!!」

振り向くトハ。ゆっくりトハに近づくタンゴル。

タンゴル「もしも、もしもだけど、一人の力で乗り越えることが難しい出来事にであったら、その時、尋ねなさい。夜警人を。」

トハ「夜警人??」

タンゴル「彼らなら、あなたを助けてくれるはずだ。」

トハ「どこにいるの?どこに行けば会えるの?」

タンゴル「それはお前の役目だ。お前自身が探し出さなければいけない事。分かったか?」

トハ「はい、肝に銘じます」

タンゴルはトハを抱きしめます。

タンゴル「無事でね・・」

頷き、旅立つトハ。


リンの屋敷の前の木の上に座って見てる三幽霊(笑)門があき、リンが出てきた。


リン「今日はどこに行って遊ぼうかな・・。」

ふと顔をあげると木の上に三幽霊が!!驚くリン。

少女霊「あれ??変だわ!!」
 
左相霊「変だって??何が変なんだ?」

少女霊「あいつ、私たちを見てるみたい」

ごまかすように咳払いをし行くリン。

ソン内官霊「おほほほ、お話にならないわ。どうやって私たちを見るのよ。」

少女霊「見えるに、10両賭けるわ。」

地上におりる少女霊。ソン内官霊と左相霊もそれに続きます。




三人がリンの前に!!ギクッとするリン。

「ああ・・眩しいなー」といい、黒メガネをかけるリン(笑)

そのまま行ってしまいます。

ソン内官霊「ほらみろ!!見えないんだってば!!そんな言葉を信じるなんて、私がどうかしてたわ。」

少女霊「あれー??確かに私と目が合ったはずなんだけどなー。」

左相霊「おれが見てもそうだったけどなー。」


山道を、袋をかついであるく一人の男。

「おい、そこに止まれよ。ここで止まれよ!!」と刀を向ける三人の男たち。山賊かな?




山賊「おい、俺たちが誰だかわかるか?俺たちはこう見えて、太白山で9年、白頭山で4年、智異山で5年、山賊として生きた年月は合わせて・・・合わせて・・おい、いくつだ??」

山賊「合わせて・・・ちょっとまってください・・いくつかというと、うーん・・・だから・・・それは・・・」

山賊「18だ!!」

山賊「そうだ!」

山賊「なんだ?お前今、数も数えられないのかと俺を馬鹿にしてるのか?」

仲間割れする山賊をおいて歩いて行く男。

山賊「おいおいおい!!止まれ!!止まれ!!止まれ!!おい、それ(荷物)は俺たちが貰っていく」

山賊「おい、何してるんだ、早くもってこい」

男の荷物を引っ張り落とす山賊。

山賊「何してんだよ、早く持ってこいよ」

山賊「変だぞ、びくともしない」

荷物を拾おうとする男。山賊は斧を男に向けて「じっとしてろ」と。

山賊「お前、俺を馬鹿にしてるのか?なんで話をきかないんだ!!お前、俺を嘲笑ってるのか!!なんでいうことをきかないんだ!!なんで!!」

山賊「冷静になれよ。だからさっさと・・・」

そういった時に、石が山賊の頭にぶつかった。

山賊「誰だ?」

山賊「なんだ??」

おおーー!!口笛を吹きながら現れたのはトハだ!!!

トハ「はっ!!あらまー、大丈夫??」

山賊「大丈夫じゃないんだけど!!」

山賊「お前は死ぬんだ、今日、このー!!」刀を持ってトハに向かう一人の山賊。簡単にやっつけるトハ。

仲間の山賊が「お前、何者だ」と斧で襲いかかろうとするのを止める男!!あっと言う間に倒して・・・もうひとりの山賊は男の眼力だけで逃げちゃった。

って・・・やっぱりー!!この男は。サンホン様じゃないの!!!山賊たちは逃げ出して行ったよ。

トハ「格好いい♪」

サンホン「今後は他人の事に首をつっこむな。」

トハ「生きてたら、助けたり助けられたり、そういうものでしょう。まったく・・・。私は、自分の事じゃなくても、黙ってることができないんです。」

サンホン「ここの人じゃなさそうだけど、どこから来たんだ?」



トハ「さっきの山賊たちが4年住んでた所です。白頭山。私は、白頭山のマゴ村から来たの。」

サンホン「マゴ?」

トハ「あ!!マゴ族を知ってるの?だったらもしかして・・」

言葉を遮るように

サンホン「知りません。聞いた事もない。」

行ってしまうサンホン。

トハ「まったく・・・変な人だわ。」

サンホンの後ろをずっと歩いてくるトハ。

サンホン「なんで私についてくるんだ」

トハ「ついていってるんじゃなくて、行くべき道を行ってるだけです。こっちに行くと、漢陽じゃないですか??」

サンホン「そうだ・・・。漢陽ではどこか留まる場所はあるのか?」

トハ「まぁ、漢陽も人が住んでる場所だし、どこか寝るところの一つくらいあるでしょう。なかったとしても、夜空を布団にして寝ればすむことだし。私、そんなこと気にしません。」


漢陽の街中で、美しい妓生が馬に乗って・・・。なんという美人だと感嘆の声をあげる男たち。リンも嬉しそうに見てるよ。




男「うわー、本当に綺麗だ」

男「まったく!!命が10個あっても足りないぞ。」

男「いや、それは何の話だ??」

男たちの会話を聞くリン。

男「メヒャンと寝ようとした男は、みんな、屍になって戻ってくると言うぞ。とにかく、命が惜しいなら、メヒャンのそばに近づくな」

男「だから、あんな話が出てきたのか?」

男「どんな話だ?」

男「あ・・」

喋ろうとしたところで後ろで聞いてるリンに気づいた男たち。

リン「ははは。続けてください」

リンはメヒャンに会いに春花楼に。

「春花楼のメヒャン・・・屍になって戻ることになっても、男たちは蛾のように群がって。命が惜しいから、手を出すことができない。だからってじっとしてたら他の男に取られるのは嫌で。メヒャンの服の紐を解いた男は、朝鮮最高の風流男児だと認められる」

カヤグムを演奏するメヒャンの腕を取り、抱き寄せ、その頬を撫で・・・チョゴリの紐を解こうとするリン。

メヒャン「大艦・・・おわかりでしょう?私の噂を・・・」

その時、街の男が言ってた「メヒャンの服の紐を解いた男は、朝鮮最高の風流男児だと認められる」という言葉がリンの脳裏に。

リン「メヒャン・・・私がそれほど弱い男に見えるか?」

メヒャン「大艦が傷つくのを望んでないんです」

リン「私を思うそなたの心・・・それがあれば、私は傷つかないはずだ」

メヒャン「大艦・・」




キスをしようとしたとき・・・

「まったく、じれったいね」という声が。おかしいと思い・・そっとあたりを伺うリン。

気をとりなおし、メヒャンにキスをしようとすると、「そうだ、口さえつけろ!!そうすりゃお前も歩いて出ていくことが出来なくなるから」

横で霊が見てるのに気づいたリン。

霊とは逆の方向に、メヒャンを押し倒したリン。

霊男「あらら、そうきたか。続けるつもりか。だったら私もほっとけないな。」

リンの服の襟を掴む霊男。

霊男「このー!!こいつめ」

リンをメヒャンから引き離し、襲いかかる霊男。メヒャンには霊男が見えないから、リンがひとりでもがいてるのが見えて。

メヒャン「大艦!!大艦!!」

リン「はははは・・だ・・・大丈夫だよ。あああ・・・(苦しみだす)」

メヒャン「ほらみてみなさい・・・ダメじゃない・・・これはなんなのよ!!一生愛されることもなく、一生、これはなんなのよ!!」




霊男「だったら私は??私が捧げたものは何だったんだ??一生涯、よそ見もせずに勉強だけしてきた。しかし君に出会い、お前だけを愛してきたのだ。心を伝えられず死んだ私は・・・私は何なんだ!!」

泣き出す霊男。そんな霊男に向かって、

リン「間抜け」

霊男「俺に言ったのか?」

われに返り、再び霊男が見えないふりをし、咳き込んで、

リン「メヒャン、私は今日、大事な約束があるのを忘れていたよ・・・ああ、俺って間抜けだなー。それじゃ、また会おう」

逃げるように部屋を出るリン。


部屋の外には多くの人々が!!

「生きてるぞ」と驚く人々。


 
きゃーー☆きゃーー☆きゃーー☆そこにやってきたのは、ウリユノーー!!もとい、ムソクだ!!いやーん♪素敵すぎです!!



人々は、リンが手にしてるチョゴリの紐をみて驚愕!!沸き起こる拍手。調子にのって、その紐を皆に見せつけるリン(苦笑)

一緒にきたムソクの友人は「やはり月光大君だね。メヒャンの服の紐が月光大君の手に渡ったって事は、本当に挑戦の最高風流男児って事になるな」と。



ムソク「わざわざ忙しい人を呼び出したのは、こんなつまらない場所に来るためだったのか?」

友人「お堅い友だな。赴任地が発表されるまで少し楽しもうって事だよ。」





そこにスリョンが!!

ムソクを捕まえ、「どこですか?大君は?」と聞くスリョン。

そこに「月光大君万歳」とリンを賞賛する人々の声が!!胴上げされてるリンに気づくスリョン。リンの元に行こうとするスリョンを止めるムソク。

ムソク「妓房です。婚姻もしてない君が来る場所じゃない。」

ムソクの手を振り払い、リンの前にきたスリョン。




リン「スジョン嬢!!そちらもメヒャンに会いにきたのかな?」

笑いながらいうリン。メヒャンの紐を取り上げ火の中に捨てたスリョン。

スリョン「大君、いつまでこうやって年月を浪費して生きるつもりなんですか?」

リン「年月ってなんだよ・・・(苦笑)」

「自分の女がいるやつが、他人の女に手をだしたのか?」という声が聞こえたリン。「なんだと?」と当たりを見渡すと、メヒャンに取り憑いてる霊男が妓房の屋根の上に!

「まったく・・・」そういった霊男は瓦を踏みつけた!!すると霊男の霊力で浮かび上がったたくさんの瓦!!一斉に地上に飛んできた!!

次々と瓦にぶつかって倒れる人々。第二弾の瓦がスリョンに向かって!!リンが体でかばった!!リンの背中に当たる瓦。再び飛んできた瓦を・・




きゃーーー☆素敵ーー!!ムソクが駆けつけ、素手で叩き割った!!最後は蹴りで!!忌々しそうに消える霊男。

ムソク「(スリョンに)大丈夫か?」

スリョン「大丈夫です」

ひと段落かと思ったら、霊男は隠れて見てて、目の前にいた男に乗り移ったよ!!!!

リンに向かってくる男!!しかし、それをムソクが華麗な武術で押さえます。男から抜け出す霊男。われにかえった男。

こんどはまた、別の男に乗り移ってリンを襲う霊男。リンもまた、片手でその男を突き飛ばします。

リン「頼むから、もうやめようぜ」

リンの首を締め上げる霊男。袋からとうがらしの種を出し、火にくべたリン!!咳き込んで、「また会おう」といい男から抜け出た霊男。

スリョンの前にきたリン。

リン「大丈夫か?」

頷くスリョン。

リン「(独り言のように)やっと行ったか・・俺を殺そうとしやがって・・」

ムソク「行ったって?誰が行ったというんですか?」

リン「いや・・・そうじゃなくて、まぁ・・地震が過ぎ去った・・・そういうことだ。いや、地震じゃなきゃ、何なんだ?まさか・・・幽霊のいたずらだとでも言うのか??ん??」

そこで・・・大勢が自分を見てることに気づくリン。ごまかして笑い、拍手をして、

リン「今日の春花楼の酒代はすべてこの方・・」

とムソクを指そうとして・・・ムソクの視線にびびって(笑)その手を下げ、

リン「この人が(自分を指して)責任を取ろう」

大喜びする人々。

スリョンと共に帰路につくムソク。



ムソク「大君に大きな情を寄せるな。そうするとお前だけ傷つく。」

スリョン「辛い??なんで??」

手の指輪をムソクに見せるスリョン。




スリョン「これは、一年間ずっとつけて来たんです。私にとても似合ってるし、綺麗だし。だけどもう飽きちゃった。明日宝石売りが来たら、新しいものと交換するわ」

行こうとするスリョンを呼び止めるムソク。

スリョン「そういうものなんです。大君様にとって、都城の女たちは、こんな装飾品。新しいものが出れば欲しがり、飽きたら捨てる。これが人の常なんだから理解しないとね。それじゃ、先に行きますね」


寝殿で、ひとり酒を飲むキサン。「陛下、昭格署の官吏がお越しです」との知らせが。招き入れるキサン。うわ・・・昭格署の官吏としてやってきたのはサダムだ!!(昭格署の官吏をドリュと呼ぶので、以降、ドリュと書きますね。)

サダム「わたくしサダム、陛下にお目にかかります」

キサン「つまらない詐術で余を陵辱しようとするなら、お前の首をもらうことになるぞ」

サダム「陛下、どうして微賎な私の命の話など口にするんですか。陛下の眠りの妨げになるのではと気になります。」




布団に入ったキサンの枕元にお香を置くサダム。そして、サダムの見守る中、眠りにおちるキサン。眠ったのを確認すると、こっそり呪術を唱えるサダム。お香から出てくる白い煙の色が緑になり、王の方に・・・。

とある宿の入口で。

女主人「あんた何なの?あんたがなんであの旦那と一緒に来たのよ。」

トハ「私ですか?私は白頭山から来たトハです。」

女主人「誰があんたの名前を聞いたのよ!!名前じゃなくて、旦那とどんな関係なのよ!!」




「これ!!」と女主人に声をかけた男は「娘かもしれない。憎まれ口を叩いて原点されるなよ。」と小声でアドバイス。「娘??」

トハ「変ねー。あのアジョシが間違いなく、ここに来れば、すごく心が美しくて、綺麗ーなオンニが良くしてくれるって言ってたのにな・・・そんなオンニが・・・いないわね・・。居ない。」

女主人「待って!!本当にそう言ったの?旦那が、綺麗で心が美しいって。」

頷くトハ。

トハ「私が間違えたみたいです。」

女主人「待って、待って、待ってってば。冷や飯が残ってるから・・・違う違う、あったかいご飯をあげるから行くなら食べて行きなさい。」

トハ「ありがとうございます」

部屋に入ったトハが小窓あけ、一息つきます。




釜に運んで来た石を入れ、どんどん火を燃やすサンホン。に・・に・・・肉体美~♪そして剣を作ってるよ。そんなサンホンの姿をうっとり眺める女主人(まみまみと重なる・・・笑)



夜・・・宮廷の通路を歩くサダムは、何かの気配に気づきます。あ。。。あの前王が石にした龍神の石像だ!!すっかり蜘蛛の巣がはって忘れ去られた状態になってるよ。

夜道を案内する内官がしゃべりだします。

内官「儒者たちが昭格署を廃止しようとどれだけ陛下を攻撃したか。もしもドリュ様が宮廷内に出入りしてることが知られたら、陛下が困った事になるので、お気を付けに・・・」

内官が振り向くとサダムがいない!!

自分の感じる龍神の気を辿って宮廷内を探し歩くサダム。しかし・・なかなか見つからず・・・

サダム「どこにいらっしゃるんですか。私が必ず探し出して差し上げます・・・」


寝殿でそわそわと歩き回るキサン。

内官「陛下、ドリュが参りました。」

キサン「そうか!!早く入れろ!!早く!!はははは!!よく来たな!!」

キサンに香を炊いてもらい布団に横になってるキサン。

キサン「さぁ、近くに来てごらん。」

キサンの枕元に座るサダム。

キサン「なんでお前を今頃知ったんだろう。残念なことだ。」

サダム「至福の限りに御座います。」

キサン「余のそばにいてくれ。ずっと・・・末永く・・一緒に・・・」

サダム「陛下、そう致しますよ。陛下とずっと一緒にいますよ。」

キサン「ありがたい・・・ありがとう・・・」

キサンが寝たのを確認したサダムはキサンの顔の上に不気味に手をかざします。

サダム「陛下は多くのものを手にするでしょう。陛下たくさん手に入れれば、私がたくさん手に入れられるじゃないですか。」

キサンの耳元に口を近づけたサダム。

サダム「なんでか分かりますか?もうお前は、私のものになるのだから。」




そっとキサンに息を吹きかけ、高笑いするサダム!!




第四話
3話ラストの、眠るキサンにサダムが語りかけ、息を吹きかけるシーンから。




大妃の宮殿で、お茶をいただく右相・・・というか、パク・スジョンはもう右相ではなく領相なんだね。以降、領相と書きます。

領相「大妃様。陛下の玉体がとても気になります。陛下が健康でこそ、朝鮮が健康でいられるのに・・・。」

大妃「お茶の味が本当においしいです。領相のおかげで、お茶の舌が肥えてしまって大変ですわ。」

領相「はははは。大妃様がお望みであれば、これからも引き続き、お持ちいたします。」

大妃「わたくしは、(領相)大艦だけど信じています。」

領相「光栄でございます。大妃様。」

大妃「そうだ、大艦の息女は今年何歳ですか?」

領相「なぜわたくしの娘を??」

大妃「死ぬ日までわずしか残ってない隠居の身の老女です。だからでしょうか、伴侶を見つけられない若い子を見るとなぜか気に掛かってしまって」

領相「大妃様、わたくしの娘は既に行き遅れです。至らぬ娘なので、他をお探しになってください。」

大妃「それが、天生縁分でしょう。月光大君をよく知ってらっしゃるでしょう?領相の息女なら、過分なくらういでしょう。」

戸惑う領相。


うわー。メヒャンに取り憑いてる霊男は、リンの屋敷にまできて、中に入ろうとして・・・

少女霊「ダメよダメ。あれが見えないの(霊除けの指して)?この家にちょっとでも入ろうとすれば、怪我するわよ。あっちこっちに結界が張ってある家なんだから」

霊男「そうか?それじゃ、どうしよう。」

霊が少女だけじゃなく、三人いることに気づき、驚く霊男。

霊男「君たちは何なんだ??」

左相霊「君たちは何だって??それはこっちの言葉だよ。このやろう。ここは私たちの縄張りだよ。そうやって他人の縄張りを引っ掻き回したらダメだって知らないのか?」

霊男「それは知ってるんだけど、気になって」

左相霊「気に??何が??」

霊男「ここに住んでる人を知ってるか?」

少女霊「ここに住んでる人ならば、イ・リン??」

霊男「名前は知らない。」

左相霊「だったら何で??」

霊男「あの人は・・・どうやら・・・・・・・・・・・」

左相「どうやら何だっていうんだ。もどかしくて死にそうだよ!!」

ソン内官霊「ほほ!!既に死んでるのに、どうやってまた死ぬの?ほっほっほ!!笑えるわ!」

霊男「私が見えるようだ」

驚く左相とソン内官の霊。

少女霊「ほらごらん、見えるでしょう?」


三霊で相談する霊三体(笑)

ソン内官霊「もう・・・そんなことがありえませんよ!大君様が私を見て、見えないふりをする筈がありません。」

左相霊「私もそうは思うが・・・」

少女霊「だからー、確認しないと!!」

左相霊「確認ってどうやってやるの?」

少女霊「私に、妙案があるの!!」


門から出てきたリン。

リン「天気も良いし、梅蘭房の見物にでも行こうかな。」

門の前の石段に座ってる霊三体(笑)

ソン内官霊「始めましょう」

少女霊「天女を見たことがある?」

思わず足を止め、耳を傾けるリン。

左相霊「(超棒読みで・・笑)天女?天女がどうして人間界にいるというのだ。」

ソン内官霊「オモ!!天女なら私がとってもよく知ってるわ。天女たちがこうやって、沐浴場がどこだったっけ??」

完全聞き耳立ててるリン(笑)てか・・・耳を寄せすぎ(爆笑)




少女霊「仁王山、水聲洞溪谷!多分今日もいらっしゃるわ。天女たちが下りてくる時間は・・・」

それを聞き、早足で出かけたリン。

トハとサンホンが泊まってる宿。

宿の男「ごちそうさまでした。」

客男「ウォルメが、良いことがあったみたいだね」

宿の男「アイグー!!こんなに勘が鈍いとは!!昨夜、鍛冶屋が来たんだよ!!」

客男「鍛冶・・・ああー!!(がっかりして)そういうことかー!!まったく、変なもん食ったから腹が痛いよ!!クソしてくるわ」

そこに階段から降りてきたトハが。

宿の男「行くですか?」

トハ「ええ。どうしても訪ねたい人がいるから。」

宿の男「待って待って!!そうかー、だったら、訪ねないとね。だけど、白頭山でだけ生きてきて、知らないだろうから話すけど、漢陽はね、目を開くと鼻を斬られる場所なんだよ。それがまさに漢陽なんだよ。」

トハ「え??(藁で作ったザルを見せ)これがまさにそれを防止してくれる品だよ。こうやって、鼻を隠して行ったり・・・こうやって・・私の鼻はないよー・・・ん?はっはっは。どうだい、必要に見えないか?(通貨を)5つで良いよ。」

トハ「白頭山でも、飯を炊いて生きてるんですよ。私だってザルぐらい持ってます。それじゃ」



ぎゃはは!!リンは天女がいるという溪谷を目指して山を歩いてるよ。笑いながらw

リン「幽霊たちから得た情報だから、あるはずだ!!」

そしてついに見つけた沐浴場。沐浴するひとりの女性の後ろ姿が・・・

リン「本当に、天女がおりてきたようだなー・・」

嬉しそうにしながら、天女に近づくリン。

真後ろまで来て、咳払いをし、

リン「すみません・・・」と声をかけた!!振り向かない天女。

天女が振り向くと・・・そうだと思った!!ぶはははは!!ソン内官霊だ!!(てか途中で明らかに、後ろ姿が女性と入れ替わってたよね・笑)




ぎゃはは!!ウィンクして、手を振るソン内官霊。逃げ出すリン(笑)

ソン内官霊「大君様ー♪」

町まで戻ってきて逃げ走り続けるリン。トハとぶつかりそうになり・・・思わずトハの腰を抱いて、くるくるくるくる・・・。トハの腕輪が腕から外れて地面に・・・。リンとトハも一緒に転んで・・・。

自分の上に重なってきたトハを突き飛ばし、起きようとしたら・・・手にトハの鈴の腕輪が。そこにソン内官霊の声が!!

思わず手にした腕輪を握ったまま逃走するリン。

トハは自分の腕輪がないことに気づき探します。そこに・・・三体の霊が自分を通り抜けるのを感じたトハ!!霊も見えるみたいね。トハは自分のそばに落ちていた招待牌と書かれた札を拾います。

札を見て「これはまた、なんて書いてるのか!!まったく!!」と、文字が読めなくて困るトハ。しかし・・・目の前に、札に書かれてる文字と同じ文字が書かれた看板をつけた屋敷が!!

そこは梅蘭房という妓房だ。この札は、梅蘭房の入場許可証みたいなものね。



サダムを港に迎えに行った女は梅蘭房の女主人だったんだね。

梅蘭房主「王命です。こうしてる時間はありません。」

サダム「惜しがってる(心残りな)者が、動かないと。」



イライラと待ってるキサン君。そこに内官が。

キサン「ドリュは?ドリュはどうしたんだ?」

内官「陛下!あの者が恐れ多くも陛下の呼び出しに、従えないと申しております。」

キサン「なんだと?ははは、あやつは気が狂ったのか?今すぐ捕まえろ!!余があやつを斬ってやる!!」



梅蘭房主「陛下の命令です。それでも入宮しないと。」

サダム「人間ていうのは、望むものを容易にもらえれば、そのありがたさが分からないんです。与えたり与えなかったり・・・そうすれば手に入ったとき、それがどれほど大事なものか気づくでしょう。」

サダム「私は陛下の忠実な臣下です。陛下が私をそばに置く喜びを、倍にしてさしあげるだけです。」


大声でサダムを呼ぶ使用人。「いらしたようだ」と梅蘭房主にいうサダム。

「この野郎」といいながら部屋に入って来てサダムに剣を向けるキサン。

キサン「たかだかドリュの分際で、王命に背くつもりか!!」

サダム「どうして私のような賎しいドリュごときが、陛下の命令に背いたりするものですか。」

キサン「黙れ!!恐れ多くも誰の前で偉そうに言ってるんだ!!」

サダム「わたくしは、陛下の為にこうしてるだけです。」

キサン「こやつ、余を侮辱するのか!!」

刀をふりあげるキサン。




サダム「わたくしは一ドリュにすぎません。士林派たちの反対で、昭格署が廃止されてそれほど経っていません。不実な者たちが陛下を攻撃しようと目に炎を燃やしております。それなのにどうして・・・どうしてわたくしが陛下のそばに近づいていけますか・・・。」

一旦おろそうとした剣をふたたびサダムに向けるキサン。

キサン「本当に余を案じての事か?」

サダム「わたくしは陛下の忠実な臣下です。」

剣をおろしたキサン。

キサン「お前が必要な余は、余はどうすればいいというのだ」

サダム「わたくしを・・・捨てないといけません。わたくしが施す術に心を奪われてはいけません。今はその方法しかありません」

キサン「捨てなかったら?」

サダム「陛下!!」

キサン「捨てなければ、どうなるんだ!!」

サダム「苦労なさるはずです」

キサン「余は王だ!余がドリュ一人を自分の思い通りにそばに置けないと思うか?」


キサン2@幻「当然できないだろう!」

ここは大殿。大勢の臣下の前で、玉座に座っているキサン。キサンに書簡を献上する臣下・・・キサン2@幻だ!!

キサン2@幻「お前は、名前だけの王なんだから!!」

手を震わしながらも無視して書簡を読むキサン。笑ってその場から去るキサン2@幻。

領相「陛下、礼曹判書の職に相応しい者たちです。ご覧になってご決定ください。」

キサン2@幻「何してるんだよ。彼らが望む通りに決定しないとダメじゃないか。」

書簡を投げ捨てるキサン。

領相「陛下!!」

キサン「よーく聞け!余は余は・・・王室の安寧と繁栄の為に、昭格署を再建する!!ゆえに、全員、余の命令に従うのだ!!」




臣下が一斉に声を上げた。

臣下達「陛下!!昭格署はいけません!!お取り下げください!!」

無視してその場を去るキサン。

領相ら、高官達が話し合いを。

大臣「昭格署だなんて。話になりません。多くの人々が血を流して昭格署を廃止して、どれだけたったというのだ。また昭格署を建立するんですか」

大臣「今回、昭格署を口実として陛下が勢力を伸ばすおつもりでしょう。今回は負けてはいけません。」

頭をかかえる領相。

大臣「領相大艦、どうすれば・・・なんとか言ってくださいよ。」

梅蘭房の門が開き、ノボリが立てられ、灯篭がかざられたた。次々とやってくる輿。


きたーーー!!!!!!!ムソクだ!!

剣の修練をするムソク。居合道みたいな感じ。素敵すぎです!!!!でも真剣だーー!!!すごい!!


そこに拍手をしてやってくるムソクの友人。(名前がわからない・・・笑)

友人「ほらみろ、ほらみろ、そんなことだと思ったよ。こら、今、そんなことしてる時間などないぞ」

ムソク「何の話だ?」

友人「おや??本当に知らないみたいだな」

ムソク「もったいぶるなよ」

友人「おい、お前は梅蘭房って聞いた事あるか?」

ムソク「梅蘭房?」

友人「中国だけじゃなくて、海を越え何を越え数え切れないほど多くの宝物が今梅蘭房に集まってるんだよ。そして今日、中国の貴重品である鳳凰画まで公開される程だ。それなのに梅蘭房に行きもせず、藁を相手に修練だなんて。これだから俺がお前を眼識がないと言うんだよ」

ムソク「眼識がない奴が、そんなところに行っても楽しいはずがない。私はよすよ。」

友人「それならお前、長剣って聞いた事あるか?」

反応して振り向くムソク。

友人「きっと明国の皇帝の剣だろうなー・・・。それ一つあれば3万人の軍がきてもやられないらしいぞ。それが今、梅蘭房にあるのに、お前は気にならないか?」



ムソク「今すぐ支度をするから、少しだけ待っててくれ。」


再び・・・リンの屋敷の前に座ってる霊三体。玄関の門の隙間からこっそり外の様子を伺うリン。

リン「はぁー、あいつらは何で帰りもせずにあそこにくっついてるんだよ。こんな事してりゃ、素晴らしい見物を見逃してしまうよ。あー、狂いそうだよ、ほんとに!!」

そして妙案が浮かぶリン。

門が開き、輿が出てきた。

少女霊「そうだろうね、天下の遊人が、家に閉じこもってられるわけないわ」

霊三体はふわりと浮かび上がり、輿のそばに・・・・。いきなり咳込みだします。ぶはは!!賢いんだか、アホなんだか(笑)リンったら神輿の中で、唐辛子のたねを焼いてる(笑)

苦しくてむせまくり。

リン「幽霊を避けようとして、私が幽霊になりそうだ・・・止めろ!!」

我慢できなくて、輿から飛び出すリン。まだ屋敷からそれほど離れてなくて。

少女霊「あそこ!!あそこに居る!!」

ソン内官霊「大君様ー!!」

逃げ出すリン。飛び上がって追いかける三霊体。

ソン内官霊「大君様ー!!どこに行かれるんですかー??」

追いかけながらも咳き込む三霊体は、結局地面に急降下。

左相霊「なんだこれは??」

ソン内官霊「唐辛子の種!!唐辛子の種のせいかもしれない!!」

左相霊「もう!!唐辛子の種め!!」

ソン内官霊「どうしよう・・」

左相霊「おい、もうやめて走れ!!」

ソン内官霊「ああ・・・もうこれから、私たち飛べないの?」

左相霊「知らないよ!!」

ソン内官霊「どうしよーー!!」

走り出す霊三体(笑)



続々と梅蘭房に集まる輿。スリョンも来たよ。その美しさにざわめく見物の民。見物と共にそこに立ってるトハ。スリョンがあの札を見せて中に入るのを見ます。

トハ「これかな?」

トハは札を門番に見せます。トハの身なりをみた用心棒。

用心棒「ちょっとこちらに」

トハ「放してよ。」

用心棒「優しく言ってるうちに言うことを聞いたほうが良いぞ。そうしないとお前みたいな奴は捕盜庁につき出すぞ!!」

札をトハに見せた用心棒。

用心棒「お前、これを読めないだろう?これは男用だ!!お前みたいな小娘が使えるものじゃないんだよ。」




トハ「放してよ!!私はただ、人だけ探せればいいの。人さえ見つけたら・・・」

用心棒「お前みたいなの初めてだと思うか?面倒な事をしないで、これを置いてそのままいけ」

トハ「少しだけで良いんです。この持ち主、持ち主さえ見つければ・・」

用心棒「貧しい人生で、高貴なものを見ても何の意味もない。どれほど死ぬほど努力しても手に入らない物なら、最初から見ないほうが良いんだ。だから、このまま帰れ。帰れ!!」

トハを突き飛ばす用心棒。

そこにやって来たムソクも二人のやり取りに足を止めます。

トハ「そうよ!!私は見ないわよ!!何よ!!私は見ないし、あそこにあるものがどれほど高貴なものか私には分からないけど、私はただ、私のオンニがくれた腕輪。。。その腕輪だけ見つければいいのよ。」

トハ「その腕輪を探しに来たんだから、少しだけ・・」

トハを再び突き飛ばし「この小娘」と引っぱたこうとした用心棒の手を掴むムスクー♪♪

ムスク「やめろ」

用心棒「あ・・・旦那様・・・」

その隙に逃げ出すトハ。


こんどはトハは、梅蘭房の通用口に。次々と運ばれる荷物。その荷物の中にこっそり忍び込みます。

その後リンも、三霊体から逃げて梅蘭房の通用口に。

リン「あいつら・・・疲れないのか?」

そしてトハの隠れた荷物の中に・・・。


少し遅れて梅蘭房の通用口にやってきた霊三体。

少女霊「どこに行った??どこに行ったの??」

ソン内官霊「ちょっと!!あんたほんとにここに逃げ込むのを見たの?」

少女霊「うん!!」

ソン内官霊「このー・・・あたしはあんたのせいで狂いそうよ!!大君様ー!!」


何も見えない中・・・先客がいるとは思わず、息を切らせるリン。「しっ!!」と小声で注意するトハ。

トハ「捕まるから静かにして!!あなたのあのカバみたいな奴に追い出されたの?」

返事をしないリン。

トハ「ちょっとー!!私の話が聞こえないの?」



リン「はぁー・・ここは静かで平穏だなー、うわー、本当に良いなー」

ぷぷwリンはトハを幽霊だと思って聞こえないふりをしてるんだね(笑)

トハ「あなた、私を無視してるのね。あんたも私が無知だからって、無視してるのね!!覚悟しなさいよ!!乞食みたいなやつめ!!」

リン「何・・・乞食??」

思わず反応してしまい、反省するリン。

リン「そうだ、そうだ、この子も幽霊だ・・・幽霊・・」

トハ「ゆ・・幽霊?すみません、私は幽霊じゃありません。私は人間です。私は人間だってば、触ってごらん!!早く!!触ってみろってば」

トハに触り、驚くリン!!

リン「これは何だ??ん??」

トハ「触って見てってば!!」

ぶははは!!トハのお団子頭を握ったリンは大声で叫び、外に逃げ出します。鍵をかけるリン・・・。二人がいたのは檻のような中だったのよね。

リンが行ったあと・・・

トハ「全く、男たちは、臆病者ばかりで。漢陽にはそんな奴しか居ない。やっと入口を見つけて出ようとしたトハだったけど・・・外から鍵がかかってる!!

トハ「ちょっと!!扉をあけて行かなきゃー!!」

そこに荷物を運ぶ使用人たちが戻ってきて、トハの入ってる檻を運んで行きます。

あー、これはオークションなんだね。{落札!!」って声で気づいたよ。


梅蘭房の中のムソク。金宗瑞(キム・ジョンソ)の詩を詠みます。

(ハングルの詩を見つけて、ここに貼ってみたけど、ハングル表記できなかったです・・。すごい時間かけてやっと詩を見つけたのに・・・涙)

沸き起こる拍手。

そんなムソクを見つめる梅蘭房主。

梅蘭房主「誰なの?」

下女「あの方は、領相パク・スジョン大艦の姻戚でいらっしゃいます」


友人「お前なら、都の武官として楽に暮らして行けるだろうに、なんで苦労を買って出るんだ??」

スリョン「お兄様は、都の武官は武官じゃないとお考えなんです。」

ムソク「本当の武官なら、キム・ジョンソ将軍のように、辺境の地に立つべきだ」


リンが梅蘭房の中に。多くの女性が声をあげ、リンを歓迎。それに気づいた友人。

友人「やっと来たようだな。梅蘭房に来なきゃ、月光大君じゃないよな。」




スリョン「それじゃ、私はこれで・・」

リンの方に行ってしまうスリョン。

友人「あーあ・・・そんなことしちゃダメなのに・・。女性があんなふうに先に近づいたら、男は、遠くに逃げてしまうのに。」




遠くからリンを見つめるサダム・・・。そんなサダムに気づいたムソク。くーっ!!くーっ!!くーっ!!このムソクの横顔、美しすぎるーー!!

サダムは梅蘭房主の元に。

梅蘭房主「ご覧になりましたか?」

サダム「前王にとても似てますね・・・。どっちが先に、あの世に逝くことになるのか、実に興味深い・・・」

不敵に笑うサダム。

王の代わりの王族を


大妃「領相!!王になれなかった王族は、表舞台にでないのが道理ですよ。」

領相「今まではそうでした。しかしこれからは違います。多くの目が大君に注がれてこそ、主上も下手なことはできないはずです。もう、眠った竜が起きる時です。」




大殿で、キサンに意見する大臣達。

大臣「陛下、昭格署だなんて、とんでもないです。」

大臣「昭格署は、国の根底を揺るがすものなのです。」

大臣「領相も、なにかおっしゃってください。」

キサン「反対しないなら領相とはいえないだろう。どうだ、一言言ってみろ」

領相「陛下、陛下のおっしゃる通り昭格署を再建してください。」

驚く大臣達。

大臣「領相大監!!!!」

領相「陛下のおっしゃるとおり、昭格署を再建してください。ただし、昭格署の責任者には月光大君を任命してください。」

ざわめく大臣。

スリョンと共に、競売を観覧するリン。

ムソク友人「あれを見てみろ。」

運ばれて来たのは赤い布のかかった大きな檻・・・トハが閉じ込められてる檻だ!!

リン「伝説の中で登場する鳳凰だって?」

スリョン「とても期待してます」

リン「そうだね・・」

梅蘭房主は扇子をあげると、赤い布が取り払われた!!

中には梅蘭房主らしき鳥と、トハが!!




「人間じゃないか?」とざわつく会場。

リン「人間??」

観客「人間がなんで??」

会場の異変に気づき、檻をふりかえった梅蘭房主は目を驚きます。

梅蘭房主「ちょっと手違いがありました。申し訳ございません。」

手下に片付けさせようと、手下のもとに向かう梅蘭房主を呼び止めた客。

客「お待ちなさい、房長、これは珍しくないか?鳳凰よりすごいじゃないか!!」

客「まさに半人半獣だ!!」

客「そう言われればそうだ!!」

笑い出す会場の客たち。

客「女の体が半人、鳳凰の姿が半獣、我々は半人半獣に出会ったようだー!!はははは!!」

沸き起こる笑い。そこで梅蘭房主に助けを求めるトハ。

トハ「すみません。扉をあけてください。この扉を開けてください。すみません、すみません!!」

客「おやまあ!半人半獣が人間の言葉を喋ってるではないか!!」

トハ「扉をあけて!!扉をあけて!!開けてよ!!開けてよ!!」

そんなトハを見て笑う会場の客。

幼い頃の自分を思い出すリン。



「大君様でいらっしゃる!!」というの掛け声とともに、町中を歩く幼いリン。しかし・・民は、こそこそと噂話を・・・

民は口々に、リンをじろじろと見ては、不吉な相をしてるとか、だからあんな事が起こったんだとか・・・リンの事を好奇の目で見ては悪口を・・・。

そんな幼い頃の自分と、今のトハが重なるリン。

立ち上がり、トハの方に向かうムソク。

客は「今まで見た中で一番面白い」と笑っていて・・・。リンも立ち上がります。

トハの前に来たムソク。




ムソク「少しだけ(待って)・・必ず助けてやる」




するとそこに、剣を手にしたリンが!!檻を斬った!!!!その音に振り返るムソク。



トハに手を差し出すリン。その手を掴み、外にでたトハ。

助かったトハだったけど、いきなり、リンに足をかけ、投げ飛ばした!!驚くリン。軽く笑うムソク(笑)

リン「ああ・・・腰が・・・」

トハ「酷いやつめ!!」

リン「お前は私が誰だか知らないようだけど、私は、お前が投げ飛ばして良いような、そんな人じゃないんだ。」

トハ「それじゃあんたには、この世の中であんたが投げ飛ばしても良い人が他にいるの??」

トハ「あぁー。あんたはそんな考え方をするんだ。あんたたちより下の人間は、気に入らま買ったら、踏みつけたり投げ飛ばしたりするって事でしょ?」

客「そ・・そ・・・その女、この方がどなただと心得て、悪態をついてるんだ!!」

客「賎しい分際で何も知らない。分別がないんだ。」

客「さっさと捕まえて、品物をだせ!!」

ムソク「無惻隱之心(同情の気持ち)がなければ人にあらざる」と孟子の言葉を口にします。

ムソク「哀れに思う気持ちがなけれ人間ではない。他人を哀れみ理解する心、それがないなら、 禁獣と何が違うんだ??ここの 禁獣は、この檻の中ではなく、檻の外にいる自分たちじゃないかと、皆、考えるべきではないか!!」

す・・・す・・・素敵ーーー☆ムソクーーー☆☆

リン「よくも、そんなにつまらない言葉ばっかり選ぶのか。」

振り向いたムソクを、手招きするリン。




リン「そうやって書物の中に出てくることばかり暗記してるから、君が女性たちに人気がないんだよ。」

睨むムソク。

リン「なら、君はたーくさん考えてくれ。あー!!易地思之!!檻の中に入って考えてみろよ。それじゃ!!」

「ちょっと!!」とリンを追いかけるトハ。門を出る手前で、リンを捕まえます。

トハ「ちょっと!!どこ行くのよ!!腕輪、腕輪、私の腕輪はどこにあるのよ!!」

リン「腕輪!!!!!!!どんな腕輪なんだよ!!」

トハ「あの通りでひろったものよ!!私の腕輪を早く出してよ!!」

リン「腕輪??ああー、腕輪。私が腕輪を拾ったって??」

トハ「ふざけてるの?それは私にとって本当に重要なものなの。早く出して。早く出して寄越してってば!!」

リン「いや、その腕輪がお前のものだという証拠もないし、俺が勝手に渡せるわけないじゃないか。」

呆れるトハ。

リン「お前のもんだっていう証拠を持って来い。そしたらやるよ。」

そのまま行ってしまうリン。追いかけようとしたトハだったけど、警備に捕まって・・・。

中からトハの騒ぎ声が聞こえて・・・「うるさい女だな・・・全く!!」と家路につくリン。

そこに、「大監様!!」と駆けつけるリンの使用人。

リン「なんでそんなにうるさいんだよ!!」

リン「私が静かなのを好んでるのを知らないのか?」

使用人「今、大変なことが起きたんです・・・だ・・・大監様を昭格署の責任者にすると言うんですよ。」

顔色が変わるリン。

正装に着替えて、領相の前に来たリン。





リン「領相がそんなに見る目がなくてどうするんですか。私のような出来損ないを、一体何のために推薦したんですか?なんでこの出来損ないへの未練が捨てられないのか・・・。」

領相「大君様、なんでそんな残虐な事をおっしゃるんですか。誰が何と言おうと、大君様は先王の嫡子です。」

リン「嫡子の話はもうやめてください。まだ分からないんですか?私は大監が望んでるようなそんな人間じゃないんですよ。」

領相「大君・・・このまま過ごしていては、大君の安寧を保証できません。」

リン「大監、はっきり言ってくださいよ。私の安寧じゃなく、大監の盾が必要なんじゃないですか?陛下と対立するため、私を盾にしようとしてるんじゃないですか?」


リン「とにかく、私をほっといてください」

領相「私が以前、昭格署を廃止した張本人にも関わらず、彼らの話を受け入れたのかお分かりですか?彼ら信じてる邪道ですら頼りたいからそうしたんです。国と王室の安寧を、邪道の力を借りてでも、強く守りたい私の忠誠心をどうかお察しください。」

リン「それとこれは別だ。陛下に嘆願するつもりだ。」


今回、領相に会うため久々に王宮に来たリンだったけど・・・内官の霊に遭遇します。「陛下ー!!」といいながら、走る内官の霊についてきてとある部屋に、たくさんの霊が次々と入って行くのを見つけます。

その部屋に足を踏み入れるリン。そこは書庫で・・・大勢の霊が居て・・・。奥に行くと、霊たちが襖を必死で盗み聞きしようとしていた。

リンも近づくと・・・キサンの声が!!相手はサダムだ!!




キサン「昨夜の夢にはキム・サチュンが出てきた!!自分の首を持って近づいてきて、あいつ、余を同じ目に合わせてやると言ったんだ。いや、もっと残忍に余を殺すと言ったんだ。なんでこれ以上回復できないんだ?なんでまた悪夢を見るようになったんだ、なんで!!!」

サダム「陛下・・・今までの処方は、応急処置でした。昭格署が再建されれば、根本から治療できますから、少しだけ我慢してくださいませ」

キサン「我慢?余はお前から、そんな言葉を聞きたくて、そばに置いてるんじゃないんだ!!」

サダム「(土下座して)陛下!!心苦しいですが、私ができることはこれ以上ありません。どうか殺してくださいませ」

悔しそうに歩き回るキサン。

キサン「本当に、昭格署さえできれば大丈夫なのか?」

サダム「魂の澄んだ巫女達を集めます。陛下の持ってる炎の気を抑える、水の気を持つ清らかな巫女。亥月亥日亥時、その巫女が陛下を癒すでしょう。」

キサン「賎しい巫女に何ができるというのだ。」

サダム「陛下の周りを覆っている邪気を、その巫女に被せるのです」

話を聞いてしまい、後ずさるリン。書物をつい落としてしまって・・・

すぐに扉をあけて確認するキサンとサダム。そこには誰もいなくて・・・。落ちた書物を広うサダム。



市場でリンをさがすトハ。

トハ「どこにいるの・・」

そう言いながら、通りかかった両班の顔を次々と確認するトハ。


トハ「あー!!全く!!泥棒の最低男!!どこに行ったのか!!私が捕まえたら、ただじゃおかないわよ」

そして・・・なんだか張り紙の前に大勢の民が集まってるのに気づき、近寄ります。

民「昭格署の試験??朝鮮はすごい占術国家になりそうだな」

民「それよりも朝鮮の全ての巫女がみんな集まったら幽霊たちは朝鮮に入ってこれなくなるんじゃないか?」

民「この野郎、幽霊なんて信じるのか?」




トハ「本当に、朝鮮の巫女たちが集まるんですか?本当に?本当に??・・・・オンニ・・・」

あらま。リンは領相に言った通り、大殿の前で座り込み、嘆願をしてるよ。

夜になり・・・足が痛くて、すっかり姿勢が崩れてるリン。

大妃「席藁待罪も出来ないくせに・・・。」




祖母の出現に姿勢を正すリン。

リン「おばあ様」

大妃「昭格署の責任者だなんて・・。どんな事をして、そんな席に大君を推薦する者が現れるんだ。まさか・・・領相をそそのかしたのか?」

リン「違います。わたくしは、領相に、一度も心を許した事はないです。信じてください。」

大妃「多くの民を案じて生きてる主上だ。大君に対する懸念まで加える必要はない。わかるか!!」

リン「(頷きながら)ではわたくしは、どうするべきですか?存在自体が陛下にとって懸念になるのに・・。わたくしはそれでは・・・どうすれば良いのですか?」

大妃「死んだように・・・声もあげずに・・そうやって生きろ」

そう冷たく言うと、さっさとその場を去る大妃。リンが・・・・可哀想・・・(涙)

トハの宿泊してる宿は大盛況だよ。

宿の男「昭格署の試験がうちの商売を助けてくれてるよ!!」

巫女を見つけた宿の男。

宿の男「すみません。あなたはどこから来たんですか?」

巫女「鶏竜山から来ました。」

宿の男「おお!!鶏竜!もしかして・・・漢陽がどんなところか知ってますか?」

巫女「漢陽??」

宿の男「目を開くと、鼻を斬られるところなんです。漢陽は。これはまさに、これを防止する品物なんですが、さぁ・・・たった5両であげましょう。」

その瞬間・・・ぶはは!!憑依する巫女。

宿の男「どうしたんだ??」

巫女@憑依「こやつめ!!!我らが将軍が怒っていらっしゃる!!我らが将軍を騙した罪を、お前は無眼地獄で受けるが良い!!!こやつめ!!!」

宿の男「待ってください!!すみません!!落ち着いてください!!私が何をしたと・・・私はそんな悪い人じゃなです。座ってください、座って・・・持ってるものを全部あげますから(お金を出しながら)、気を落ち着けて・・・怒らないで・・・。二度としません・・すみません・・・」

昭格署に出す出願書を客人に書いてもらうトハ。最後にこの客が書いたあの三つの点って何なんだろう??

「 桃夏(トハ)辛亥年 庚亥月 壬亥生 本籍地 麻姑」って・・・ひゃー!!トハは、亥年亥月亥生じゃん!!まさか・・・サダムの言ってた水の巫女になったりしないよね??

客「よし・・・申し込みは今日までだって?」

トハ「ええ。名前、生年月日、本籍地まで書かないといけないのに、私が文字がよくわからなくて。」

客「そんなもんわからなくても良いんだ。(文字を見せ)こういうのを名筆と言うんだ。名筆と。」

女主人「もちろんよ。科拳をおち続けて、何年もになるのに、その程度は書けないとね。」

客「人の痛いところばかりつついて・・・」

女主人「もうすでに痛そうにも見えないわ。」

客「こんなに関心があるなんて、好きみたいだな・・・ははは」

女主人「この両班が・・・おかしくなったか」

客「やっぱりね。私が好きに違いない」



代筆してもらった申込書を出しに来たトハ。

受付官「庚亥月 壬亥生、白頭山マゴ族出身に間違いはないか?」

トハ「はい、間違いないです」

受付官「試験は9日後だ。忘れるなよ」

うわ・・・トハの後ろにサダムがいる!!トハを見てるよ!!

トハ「オンニ!!オンニが来ないなら、私がいくわ!!私が必ず会いに行くから、オンニは逃げて行かないでね。」





ひゃーー!!サダムが聞いてるし、メッチャ見てる!!!

ヨナに似た人を見つけたトハは、「オンニ・・」といってそっちに・・・。でも見失って泣き出して・・・。ひゃー!!まだサダムが見てる!!そして・・・「見つけた」とばかりに微笑みを!!



次の朝・・・悪夢から目覚めたキサン。

キサンは座り込みをしてるリンの前に。

リン「陛下」頭を下げるリン。

キサン「兄弟の仲だ、もういいよ」頭をあげるリン。

キサン「そうだ・・・今も幽霊が見えるのか?」

リンがキサンを見上げると、キサンのまわりには幽霊がいっぱいで・・・。

キサン「今も幽霊が見えるのかと聞いてるんだ。」



幼い頃のキサンとリン。

キサン「本当に見えるというのか?本当か?」

リン「見えます・・・嘘じゃありません。」

キサン「どうしたんだ?

リン「陛下、キム内宮がいます。」

キサン「キム内宮?キム内宮といえば、中宮殿の内宮か?」

リン「キム内官が、陛下を・・陛下を睨んでいます・・・。」

リンの胸ぐらを掴むキサン。

キサン「黙れ!!キム内宮は死んだんだ。死んだんだよ!!」

リン「私の目には見えるんです(涙)キム内宮が話を・・・母上が亡くなった日の話しがあると・・・」

リンの足を枝で何度も打つキサン。泣き叫ぶリン・・・「見えるのにどうすればいいんですか」



そして現在。

キサン「今も幽霊が見えるのかと聞いてるんだ。」

リン「見えません。」

キサン「余はお前にたくさんの事は望まない。無能でも良いし、本を読まないならもっと良いし、不正をしたとしても許してやるが、真実だけを言わないといけない。世の前では些細な嘘もダメだってことだ。」

リン「わたくしは、どんな事でも嘘をついたりしません。わたくしは、陛下に真実だけはなすつもりです。」

キサン「そうか、信じよう。だったら、昭格署の責任者は・・・」

リン「お取り下げください。昭格署の責任者なんてありえません。わたくしは、国の仕事をする度量も才能もありません。だから、どうかお取り下げください、陛下。」




キサン「やってみろ!!漢陽の遊人だと馬鹿にした者たちを一度見返してみろ」


剣の訓練をするキサン。相手は、ムソン様よーーー☆(ついに様がつくようになったまみまみ・・・笑)

果敢に攻めるキサン。次々とかわすムソン。





キサン「攻撃してみろ。かわしてばかりいないで、攻撃しろって言ってるんだ!!早く攻撃しろ!!」

一段と強く攻めていくキサン。

キサン「王命だ!!俺を攻撃してみろ。余を抑えられなければ、朝鮮最高という名前も取り消してやる!!

ついにムソクが攻撃を!!




その頃・・・川に1艘の船が・・その船にはリンが寝転がっていて・・・真剣な顔で考え事をしてるリン・・・







注意 

こちらの写真は個人的に楽しむため掲載したものなので無断転載・転用を堅く禁止します。