地球を守れ!



 

 

「才気溢れる演出と奇想天外なストーリーで各国の映画祭で絶賛され、日本でも公開が熱望されていた話題作。

主演シン・ハギュンの狂気と母性本能をくすぐる魅力が堪能できる。

監督は映画アカデミー同期であるポン・ジュノとともに韓国で最も注目を集めるチャン・ジュヌアン。大驚愕のラストは必見!」という解説に胸躍らせて見た映画です。

ハギュンは内気な普通の男です。しかし、地球が宇宙人に侵略されようとしており、怪奇月食アンドロメダの王子に会えなければ、すべては終わりなのだと信じています。

日夜油剤化学工場の社長のペク・ユンシクが宇宙人だと感じたビョングは彼を無理矢理誘拐し、宇宙人の秘密を暴こうとします。

お手製の色々な機械でユンシクに自白させようとしますが、なかなか一筋縄ではいきません。ハギュンの恋人役で出てくるスンはびっくりするくらいブスです(ごめんなさい)。

もっと可愛い子使えばよかったのにーとも思ったけど、ちゃんとあまり可愛くない設定の子だったし、ちょっと頭がたりない(?)感じでハギュンのおかしな言葉も全て愛故信じて、鈍くさいけど必死で助けようとします。そんな中・・・・



 ネタバレ追加


 ユンシク社長を捜す刑事がハギュンの家にやってきます。見つかりそうで見つからなくて・・・

ちょっとドキドキします。この映画は笑っていいんか・・・泣いて良いのか。分からない映画です。コメディのはずなのにあまりに重いブラックユーモアだったり。面白いシーンでアホだなーって思わせておいて、その裏には深く重く暗い理由があったり。

キャスティングや出来事は思い切りコメディなんですよ。ハギュンは完全壊れてるし、彼女も一本ネジが取れた感じ。社長に向かってやることもかなり馬鹿げてる。社長もどこかユーモラスな所あるし、調べに来た刑事もかなり変わり者です。そのまま演じてたら、きっとつまらないただの子供だましな映画だったんでしょうが・・・

なんか心にずっしり来る重さがあるんですよ。ハギュンの行動も最初はただの狂気にしか見えなかったのが、バックグラウンドが見え隠れするうちに切なくなってきたり。スンもただのエキストラと変わらない変な子って思ってたのに、すごくハギュンを愛してて、無償の愛なんだ・・・って悲しくなってきたり。全てはハギュンの演技と監督の演出なんでしょうか?

ラストの大驚愕っていうのも、正直「あれ??ハギュンだけじゃなくて監督も壊れてしまったの?」って感じだったけど(苦笑)ラストのエンドロール見ると(ここまで見てくださいね)言いようのない切なさや重い感情が出てきます。

ただのコメディではなく、社会批判も含んでいたんでしょうか。監督はメッセージを投げかけてきます。賛否両論ですが、まみまみ的にはこの重さはちょっと切なくて苦手です。笑うなら笑う!!泣くなら泣く!ってはっきりしてよー。なんかどうしたらいいのかわからなくてモヤモヤしてしまうじゃんーが正直な感想です(笑)「地球を守れ!」   

               

 
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