嫉妬は我が力



 

 

いつも恋人を中年の男にとられ嫉妬から彼に近づく揺れる青年の心とその周りの人間模様を描いた作品なんだけど、最後まで見るのきつかったよー。

 

パク・ヘイル主演でかなり期待したんだけどなー。 大学院生のウォンサン(パク・ヘイル)は、恋人ネギョンを妻子持ちの編集長ユンシク(ムン・ソングン)に奪われ、その編集部に偶然アルバイトで採用されます。ネギョンから、「彼に何をするつもり?」としつこく電話が来て、ウォンサンは嫉妬心からか、どんどんユンシクに近づいていきます。

 

編集部のアルバイトというより、ユンシクの家にまで出入りする、ユンシク専用の小間使いのようになるウォンサン。 そしてこの仕事を通じて知り合った、獣医免許を持つカメラマンソンヨン(ぺ・ジョンオク)に惹かれはじめ、彼女とつきあうんだけど、ソンヨンもまたユンシクと体の関係を持ち、ユンシクを愛するように・・・




 ネタバレ追加


 なんかねー。ウォンサンはかなり煮え切らない男で、淡々とユンシクに言われるがまま行動してて。ほんと、何考えてるのかわからない現代の青年を反映してる男だね。

 

一方妻を愛しながらも複数の女を愛せるユンシクも、自分勝手で、これといって大きな魅力があるわけでもなく、何を考えてるのか分からないタイプ。 性格は全然ちがうんだけど、どこか似てるウォンサンとユンシク。

 

ウォンサンは、恋人だったネギョンの事は愛してたんだろうけど、ソンヨンの事は、好意は持ってたんだろうが本当に愛してたのかな?ユンシクに対する嫉妬心から、自分のものにしたくて追いかけてた気もする。結局は、ユンシクのような大人には勝てないなと思ったら、あっさりと身をひいたし。

 

一方、ウォンサンの下宿の娘ヘオク(ソ・ヨンヒ)は、痴呆の父を抱えてて、ウォンサンに恋心を抱いてるんだよね。ウォンサンは彼女に特別な感情をもってないんだけど、ヘオクに頼られてて。ヘオクの弟にまで痴呆の兆候が現れ、錯乱するヘオクを慰めるウォンサンは、ついついヘオクを抱いてしまいます。たった一回の事で、まるで病的に「結婚」を迫るヘオク。

 

ウォンサンは、一度逃げ出すんだけど、あまりにしつこいから「結婚しちゃおうかなー」って気になってきて。この辺のながされてしまう自分の意志のない考え方も、現代の青年をひにくってる感じだね。でも、ユンシクの一言「そんなんで結婚するな」で、愛のない結婚をしない決意をしたウォンサン。この時ユンシクは、ウォンサンがネギョンの元彼だった事も知ってて、全てを分かり合った上、「いっしょに住もう」と言うんだよね。

 

ユンシクの家に間借りすることになったウォンサン。これからどうなるのか・・・って所で映画は終わります。 うーん・・・

 

彼の嫉妬はなくなったか?っていうとそうじゃない気がするなー。もしヘオクにユンシクが絡んでたら、彼女を自分のものにしたくて結婚したのかもなー。結局はユンシクに嫉妬心をかられないと、燃えないって事かな?きっとウォンサンの対象は、ユンシクの娘ミリムに行くんだろうな・・・そして復讐するんだろうか。そう見えて、ウォンサンは、のらりくらりと適当に暮らして行きそうだけどね。イマイチ訳わからないし、もう一度見て、監督が何を描きたかったのか追求するなんて事、する気にもならない作品でした(苦笑)     


                 

 
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