圧巻。余韻を残す映画の代表作ですよね。でもこの映画は好き嫌いあると思います。かなりハードな描写もあって。物語は、静かに・・・静かに、まるで静まった湖面のように進んでいくんですけどね。湖に浮かぶ小屋を経営してる一人の女性ソ・ジョン。彼女は昼間、客を小屋に運んだり、食べ物や釣り具を売り、夜は体を売っている。謎めいた女で、彼女は世間と断絶してるかのごとく、一言も口をきかない。
しかし、簡単に足は開く。おとなしいと思わせて、沸々と憎悪に対する執着心は大きく、夜な夜な湖に潜り、闇の中に隠れながら、悪意の客に仕返しをする気性の荒い面も持っている。そんな彼女の浮小屋にキム・ヨシクがやってくる。
彼は元警官なのだが、恋人の浮気に腹を立て、つい、彼女を殺してしまった。そのため拳銃自殺する場所を求めてきたのだ。そんな彼が気になる(恋をする)ジョン。彼が自殺しようとするのを止める。追手がそばに来たのをしったヨシクはまたもや自殺をはかる、なんと釣り針を飲み込んだのだった。
そんな彼を助け、追っ手を追い払うジョン。ジョンは喋りません。でも、恐いほどのヨシクに対する情念ともいうべき愛情を感じる演技です。彼は一度、情婦を呼び寄せる事があるんですが、何もしない彼・・・そして優しい彼に情婦は恋をします。彼の元に仕事から抜けて来た彼女に嫉妬したジョンは・・・
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