魚と寝る女



 

圧巻。余韻を残す映画の代表作ですよね。でもこの映画は好き嫌いあると思います。かなりハードな描写もあって。物語は、静かに・・・静かに、まるで静まった湖面のように進んでいくんですけどね。湖に浮かぶ小屋を経営してる一人の女性ソ・ジョン。彼女は昼間、客を小屋に運んだり、食べ物や釣り具を売り、夜は体を売っている。謎めいた女で、彼女は世間と断絶してるかのごとく、一言も口をきかない。

しかし、簡単に足は開く。おとなしいと思わせて、沸々と憎悪に対する執着心は大きく、夜な夜な湖に潜り、闇の中に隠れながら、悪意の客に仕返しをする気性の荒い面も持っている。そんな彼女の浮小屋にキム・ヨシクがやってくる。

彼は元警官なのだが、恋人の浮気に腹を立て、つい、彼女を殺してしまった。そのため拳銃自殺する場所を求めてきたのだ。そんな彼が気になる(恋をする)ジョン。彼が自殺しようとするのを止める。追手がそばに来たのをしったヨシクはまたもや自殺をはかる、なんと釣り針を飲み込んだのだった。

そんな彼を助け、追っ手を追い払うジョン。ジョンは喋りません。でも、恐いほどのヨシクに対する情念ともいうべき愛情を感じる演技です。彼は一度、情婦を呼び寄せる事があるんですが、何もしない彼・・・そして優しい彼に情婦は恋をします。彼の元に仕事から抜けて来た彼女に嫉妬したジョンは・・・




 ネタバレ追加


 彼女を無理矢理一番離れた浮き小屋に連れていき、手足を縛って監禁するんです。逃げだそうとした情婦は、誤って湖に転落。彼女は死んでしまいます。彼女におもりをつけ、離れた浮き小屋に縛り付けて湖に隠したり、彼女のスクーターも同じように隠したり・・恐ろしい事も淡々とやってのけます。

そして情婦を探しにきた、経営者がヨシクの元に、情婦を返せと殴りかかったのをみて、彼女はただヨシクをたすけようと、湖に落ちた経営者を水中から足をひっぱり、溺死させます。そして経営者も小屋につないで湖に・・・。なんていうのかな?独占欲の強い、子供みたいな感じで悪意は感じられないんですよね。

だからこそ、一段と恐い。彼女の怖さを知ったからか、それともまた人を殺してしまった怖さからか、ヨシクは自分の浮小屋に泊まってるジョンが寝た隙に、ボートで逃げ出そうとするんです。その時とったジョンの行動・・・なんと自分の性器に彼のボートにつんである竿と繋がっている釣り針を入れて刺すんです。彼のボートが遠ざかるたび、深く食い込んで彼女の悲鳴がこだまする湖・・・。驚いた彼は結局彼女のもとに戻るのです。うーん・・・かなりビックリしました。

でもなんだかこの映画の中では、人間が魚のように見えるんですよね。彼女は彼の釣り竿に釣られたように・・・彼も彼女の情念に釣られ戻ってしまった。結局彼女からは逃げられない。みたいな。もちろん、死体はちょっとしたきっかけで見つかるんですが、見つかりそうになったとき、彼女はヨシクの小屋にモーターをつけ、小屋ごと二人で逃げます。ラストシーンも衝撃的な映像でした。あれは何を意味するのか。色々解釈出来るとおもいます。

でも不思議と、「箪笥」や「カル」の時みたいに、謎を解き明かしたい!!と躍起になって日記でも自分の解釈を書いたり、人の解釈を聞いたりしたけど、この映画に関しては、この謎な雰囲気が心地いいんですよね。解釈はそれぞれで・・・この余韻に皆で浸ろうよ。みたいな感じ。不思議な映画です。監督のキム・ギドクと、主演女優のソ・ジョンに脱帽ですwなんだ??この映画は・・・という感想をもつ人も多い気もしますけどね(笑)   「魚と寝る女」


                  

 
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