韓国映画「クワイエット・ファミリー」　あらすじ　ネタバレ　まみまみ

うーん。ネット上では否定的な人も居るけど、嫌いじゃないなー。このブラック・ユーモア。ソン・ガンホとチェ・ミンシクが偉大なる俳優だと知ってる人なら、この面白さが一段と分かるかも。何も知らず、ただのおじさんだとして見たら、つまらないって思うのかな？

カン一家は、退職金をはたいて、ソウル市内から郊外の山荘に引っ越してきた。近くを道路が通る計画があり、通れば、爆発的に繁盛するだろう。しかし、計画は流れ流れて、全然実現しない。せっかく山荘を経営し始めたのに、客は一人もこない。

カン家は六人家族。父と母。長男ヨンミン（ソン・ガンホ）・長女ミス（イ・ユンソン）に次女ミナ（コ・ホギョン）に叔父のチャング（チェ・ミンシク）だ。変なおばあさんは、山荘を見て不吉な予言をするし、全く客のない山荘で、家族のイライラはピークに。そんな中、やっと一人の男が客としてやって来る。しかし、その客は、次の朝、胸を鍵で刺して死んでいた。自殺？他殺？なぜか、財布のない荷物。ヨンミンは、窃盗で警察のお世話になったことがある。事件があったとなると、山荘に客は来ないだろうし、このままではヨンミンが犯人にされてしまうかもしれない。父と母、ヨンミンとチャングは、その遺体をこっそり山に埋めることに。そこから家族の悲劇（喜劇？）は始まった。

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狂った歯車に、どんどん狂わされるカン一家。次に来た客はカップル。しかし、二人で薬を飲んで心中してしまうのだ。こうなったら、一人も二人も一緒だと、また山に埋めにいくが、突然、男の方が息を吹き返す。うろたえた家族は、なんとかしようと騒ぎ、つい、大きなスコップで殴って死なせてしまう。

今まで全く道路の建設なんて進まなかったのに、こんな時に限って、遺体を捨てた場所に建設計画が実行される。焦った四人（娘は知らない）は掘り返して再び違う場所に埋めるんです。

道路建設で客がたくさん来始めるけど、またまた問題が。宿泊客が、長女を襲おうとして、ヨンミンが助けにいって、つい崖から突き落としてしまう。しかし、その客は、自力で戻ってきて、復讐しようとミスの部屋に。悲鳴に駆けつけたヨンミンが、ドアをあけると、たまたまそのドアが男に当たって、男は息絶えてしまう。それを目撃してしまった、その男の知り合いの客・・・

家族はごく普通の人たちなのに、次から次へと問題が・・・その上、ふとしたきっかけで、最初亡くなったお客の財布が見つかり、彼は自殺だった事が判明。こんなことする必要なかった？？でも、ここまできたら引き返せない。ついには、娘二人も巻き込んで、食卓の和やかな時間に、「最近穴を掘るのがうまくなった」など、自慢し、笑いあう始末。これで、やっと静かになると思った矢先、再び問題が。今度は村長の依頼で、村長の父の遺産を巡る争いに巻き込まれる。勘違いが勘違いを呼び、どんどん事態は混沌としていく。

ソン・ガンホとチェ・ミンシクが、すっかりＢ級コメディアンのようにふるまうシーンは、思わず「ぷぷ」っと吹き出してしまいます。また、これが合ってるんですよね。見ててマトモなのは末娘のミナだけかな？ほかの人は皆、いい人なんだけど、そんなつもりはないんだけど、隠そう隠そうとしてはドツボにはまっていく姿が滑稽で。決して大笑いできるコメディではないです。でも、ちょっと好きだな。ラストどうなるのって思ったけど、こう来たか？というか・・・もうぐちゃぐちゃになりすぎて収拾つかなくなったって所でしょうか（苦笑）「クワイエット・ファミリー」

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