韓国映画「葱をサクサク、卵をポン」　あらすじ　ネタばれ　まみまみ

なかなか面白かったです。ちょっとホロっとなけたかな？

テギュ（イム・チャンジョン）は、歌手のコピーテープを作る仕事をしながら、ナンパに明け暮れる気ままな独身男。金も夢も別にないけど、毎日いい加減に独身生活をエンジョイしていた。

そんな彼の前に突然９歳の少年、イングォン（イ・インソン）がやってきた。なんとテギュの事を「パパ」って呼ぶ！！聞いてみると、彼が高校の頃バンドをやってるとき付き合ってた女の子どもらしい。本当に自分の子なのかどうかも分からないし、突然子持ちなんてとんでもない！！と、なんとかイングォンを追い返そうとするんだけど、なかなかしぶとい！！

何とかしないと、子連れじゃ仕事もクビになってしまう！！二人のバトルが始まった。イングォンは子どもらしからぬふてぶてしさで、テギュは辟易。そこで、「一つだけお父さんとしたかった事をしてやろう。それが終わったらお母さんの元に帰るっていう約束だぞ」。そういったテギュに、イングォンが言った言葉は「国土横断したい」だった。

それを聞いたテギュは、とんでもないって再び追い返そうとするんだけど、どうせ子どもの言った事だし、すぐにギブアップするだろうと思い、旅を始めまることに。

ネタバレ追加

旅が始まった時はすごく犬猿の仲なんだよね。精神年齢の低いテギュと、精神年齢が高い感じのイングォン。でも、イングォンの中には、子どもらしい面もあるんだよね。２０分ごとに「おしっこ」って言うイングォンをうとましく思いつつも、少しずつテギュにも変化が現れます。

レコード店で待ってろって言われたイングォン。今までの経緯からして、またパパに捨てられたって思い、探し回るんだけど、ちゃんとテギュはレコード店で待ってたりね。しぶといイングォンは、重い荷物を背中にしょいながらも全然ギブアップしなくて。ついには休みすぎて仕事をクビになってしまったテギュ。

お金もどんどんなくなって、食事にラーメンを買うんだけど、毎回イングォンが「卵と葱も」って持ってくるのに、絶対買ってくれない。「卵と葱を入れればおいしいのに・・・」

そんな中、突然イングォンが倒れてしまいます。驚いたテギュだったけど、医者に「すごく重い病気だって言ってください」なんて言って、なんとか旅をやめさせようってしてて・・・。しかし医者が言った言葉は、「脳腫瘍の末期です」という宣告・・・イングォンもそれを知ってるというのだ。そしてもう一つ事実が。イングォンは施設で育てられてたって事・・・。

イングォンは、一年ちょっと前に施設に母親が連れて行ったらしい。そして、９歳の誕生日には迎えに行くと言われ待ってたけど、母は迎えにこなかったらしい。テギュはなんとかして、母親の電話番号を探し出し、電話するんだけど、なかなかでてもらえない。

イングォンは、施設のお兄さんから「国土横断すると願いが叶う」と聞いて、国土横断することを夢みてた。テギュは治療を勧めるけど、イングォンは「横断が終わったらきっと治療をうけるから」って諦めない。そんなイングォンのために、以前旅の途中に知り合って、悪態をついてしまったテレビプロデューサーに頭を下げ、イングォンの旅のインタビューを撮り直してほしいと頼みます。母親が見て、来てくれると信じて。

テギュは病気を知ったからって急に父親としての自覚に目覚める訳ではないんだよね。相変わらずチャラ男のままだけど、少しずつ、二人の間に絆のようなものがほんの少しずつだけど生まれてくるんだよねー。

お金がないので歌を歌ってその日の宿代と食費を稼いだ時、歌うテギュを見てイングォンは嬉しそうだったね。テギュは歌手を夢見てソウルに行ったのを知ってたから。そして、初めてラーメンに葱と卵を入れてテギュと食べる時、イングォンは自分の作詞作曲した「葱をサクサク、卵をポン」って歌を歌います。つられて、馬鹿にしながらも一緒に歌ったテギュ。葱と卵を入れたラーメンは、いつものラーメンと全く違ってすごくおいしくて・・・。これってなんだかテギュの人生みたいだね。面白くもないただ遊んで暮らしてた生活の中に、やっかいだと思ってたイングォンが現れて。人生が全然違ったものになったけど、どんどん人生が変化に富んでいくようになった。

そして、歩くのも大変になったイングォンを車いすで押しながら旅を続けるテギュ。二人の絆はどんどん大きくなって行き・・・無事に国土横断はできるのか！！イングォンの母は現れるのか。そして・・・イングォンは本当にテギュの息子なのか。イングォンのけなげさが、テギュの心理変化とともに見てる方にも伝わってきて、泣かせようって策略だなーって分かっててもウルっときてしまいました。

余談だけど、最初はすきっ歯で、イケテない子だなって思ったのに、イングォンの事、大きくなったらカン・ドンウォンみたいになりそう～♪なんておもっちゃった。あはは。　　　　　　　　「葱をサクサク、卵をポン」

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