アウトライブ 飛天舞



 

 

キム・ヒソン・・・美しすぎる・・・。すごく綺麗です。天国の階段でテファをやったシン・ヒョンジュンはさすがの演技です。彼って映画など出演するものを選んでると聞きますが、この映画に出たのは納得です。韓国の3大女流漫画家の1人キム・ヘリンの武侠純情漫画<飛天舞>を原作とした韓・中共同投資の映画。

14世紀、元の支配がゆらぎはじめた中国の話です。ある人里離れた村で、チナ(シン・ヒョンジュン)とソルリ(キム・ヒソン)は出会います。幼い初恋を大事に育てる二人。チナ少年は『飛天神記』なる秘伝書を会得すべく、叔父の指導の元、厳しい修行に明け暮れます。いつしか二人はたくましい青年と、美しい女性へと成長していきます。ソルリはモンゴル将軍ナムジンの妾の子でした。母の病死と共にナムジンと、義兄(チャン・ドンジク)に無理矢理紹興に連れて行かれます。ソルリはお守りを二つに割って、再会をチナと誓い合います。

そんな中、紹興でのソルリはその美貌ゆえ、漢軍の名家ナングン家のチュングァン(チョン・ジニョン)に求婚されていた。チナを愛しているソルリは結婚を断るが、父はまたとない縁を守るべく強行しようとします。

チナは、ソルリに逢いに紹興へ行こうとするが、叔父に修行のため、止められる。そして刺客が秘伝書「飛天神記」を狙って現れ、叔父を襲う。致命傷を負った叔父は、湖北リ家の館の跡にチナを連れて行き、高麗人リ家が陰謀で滅亡されたこと、そしてチナがリ家の当主の子息だということを明かします。叔父は実は、リ家の家臣だったのだ。チナを当主の頼みで連れて逃げ、いつか敵をとるため、高麗人の秘伝「飛天神記」の武術をチナに教えてきたのであった。それを告げ、息を引き取る家臣・・・・チナは事実を知り、復讐を誓って紹興に向かいます。




 ネタバレ追加


 すごく切ない悲しい話でした。悲恋といいましょうか。因縁が絡み合って、どんどん展開していきます。

でも登場人物は、ただの「悪役」とかただの「味方」という描き方だけではなく、すごく人間味あふれます。皆、どこかで愛に溢れています。チナはチュングァン(チョン・ジニョン)と偶然紹興に出てきた時知り合い、互いに友情を誓います。しかし、すぐにチュングァンがソルリの結婚相手だと知るチナ。チュングァンもチナがソルリの愛する男だと知って、ショックを受けます。婚姻当日、チナとソルリは駆け落ちをしようとするが、追っ手に捕まります。追っ手として来たチュングァンと一対一で闘うチナ。すごい迫力です。しかし、最後、卑怯にも、他の追っ手が、チナに矢を放ち、崖の下へと転落していきます。あのときのチュングァンの顔・・・ずっと気になってました。

崖に落ちた後、奇跡的に一命を取り留めたチナは、刺客チャラハンとして生まれ変わり、何の因果か、両親を殺したソルリの父、ナングンと、チュングァンの父に復讐を誓うのでした。

ソルリもまた、チナが殺されたと知り、婚姻を承諾します。もちろん彼女も復讐を心に秘めて。そして何年も経ったある日、刺客がソルリの家にやってくる。一人息子ソンを守ろうとするソルリ。その前に刺客の一人として死んだはずのナチが現れ、二人は再会する・・・・

切ない再会でした。互いに思いは変わらないのに、誤解しあってしまったり、ソンが実はチナの息子だと分かったり・・・。ここからまた、どんどん話は展開していくのです。最初から最後までドキドキしながらみれます。

チュングァンの、チナとの結婚前の決戦の時の表情が気になっていたんですが、彼の中に不本意にも卑怯な手で勝ってしまったことへの負い目と、チナに対する友情の深さを最後に知ることになります。チュングァンもすごくいいです。彼はいい加減なようで、とっても内なる正義感を持っていたんでしょう。でもそれ以上にソルリを愛していたんですね。

ソルリもチナの敵をとろうと、漢軍将軍の前で顔を覆い舞を疲労して最後、将軍を襲うんですが、美しい!!本当にすごく美しかった!!ソンも子役ながらすごくいい演技してました。最初は、チナを仇と恨み続け、事実を知って受け入れる少年の純粋さがいいです。義兄もまた、一時はチナを嫌っていたのに、チナとソルリの為、助ける姿が格好良かった!!

何より、チナです。武術はまるで踊っているようで美しくもあり、激しくもあり、迫力満点です。ラストでは久々に泣いてしまった・・・。久々に面白いと思ったお勧め映画です。         「アウトライブ 飛天舞」

 


まみまみの韓国ドラマ

目次へGO!
まみまみの韓国映画

目次へGO!
まみまみの楽天ブログ

へGO!