私の頭の中の消しゴム



 

 

チョン・ウソン、ソン・イェジン主演の今秋公開、話題のメロ映画。貴方は愛する人の記憶から自分が消えて行くのを横で見守る事に耐えられますか?貴方は愛する人から、自分の目を見て昔の彼氏の名前を呼び、「愛してる」と言われたら・・・彼女の愛を信じることができますか?すごく切ない映画でした。切ないのに心に温かさが残る・・・韓国メロ映画史上で最多の観客動員数! 250万人を泣かせた映画。ハンカチ一枚では足りないのでご用心ください。

不倫問題で左遷される恋人ヨンミンと駆け落ちする為、駅で彼を待つスジン(ソン・イェジン)。しかし彼は現れなかった。物忘れがひどいスジンは、傷心状態で駆け込んだコンビニに財布と買ったコーラをわすれ、取りにもどる。コンビニに入ろうとすると一人の青年がコーラを持って店を出る所だった。自分のコーラだと言わんばかりに、それを取り上げ一気のみしてゲップを一つ。しかし彼女のコーラと財布はレジで保管されていた。勘違いだったのだ。さっきの青年をさがすが、彼はもう居なくなっていた・・・・

スジンは服飾会社に勤めるキャリアウーマン。そして彼女の父親は、建設会社の社長だ。不倫問題の精算で、紳士服部署に配属になった彼女の初仕事で、展示場の内装業者が逃げてしまうというトラブルが。父親に協力を頼んだ所、一人の下働きの大工をよこす。彼はチョルス(チョン・ウソン)。あのコンビニで逢った青年だったのだ。無口な彼は、スジンがあの時の女だと気づいてくれてないようだ。がっかりするスジンだが、彼女が自動販売機で買ったコーラをチョルスは横取りし、一気飲みしてゲップを一発。覚えていたのだ。





 ネタバレ追加


 チョルスが気になるスジンは、彼に近づこうと、策を練ります。作戦は成功し、彼と付き合うようになり、彼にどんどん惹かれていきます。チョルスは大工の仕事をしながら、一級建築士になるため勉強をしていました。スジンは彼との結婚を意識し始めます。しかし、いわゆる身分違いの恋。スジンは社長の娘で、チョルスはその会社のただの下働きの土方なのだから。それに、彼には愛を信じられない心の深い傷もあったため、スジンを愛しているが、結婚には消極的でした。そんな彼に痺れを切らしたスジンは強行突破!彼とのデート中に両親と妹を呼び出したのです。相手が会社の下働きの土方だと知って、戸惑う父に、焦るチョルス。思わずチョルスが逃げ出そうとしたとき、突然スジンが倒れます。彼女を抱きかかえ病院に向かうチョルス。力強くてとても格好良かった~♪そんな二人を見て、父は寛大にも結婚を許すのです。

幸せな二人の結婚生活。しかし、スジンの物忘れは、最初可愛いものだったけど、段々度を超してきます。病院で精密検査を受けるスジン。医者は不可解な質問ばかりで飽き飽き。二人の新婚生活は本当に可愛くて幸せで、とても美しいです。チョルスも、彼女の為必死で頑張り、一発で建築士の試験を突破。新たな夢への一歩を踏み出します。そして、いつかスジンと暮らす自分が設計した夢の家を建てるため、仕事を頑張ってこなします。そんな中、彼の母親が・・・・。母親は彼のトラウマです。スジンも母親の存在を知りませんでした。しかし、チョルスの大工の師匠の元へ行ったとき、偶然母親の存在を知ります。

母親とチョルスとの深い憎しみの溝・・・その溝を、スジンは「容赦とは、憎しみの家に一つ部屋を空けてあげることなのよ」と、泣きながら彼に諭します。そして・・・・母子の心の絆を再び結びつけてあげるのです。(内容は秘密ですが)母親を助けた事によって、無一文からの再出発になったチョルスですが、彼にはスジンさえ居れば幸せだった。そんな中・・・・・彼女の病名が判明。病名は『アルツハイマー病』。不治の病。彼女の記憶はどんどん新しい記憶から消えてゆき、肉体の崩壊の前に精神が崩壊してしまう病気。医者から病名を聞かされたスジンは、チョルスに知られないように理由をつけて、仕事を辞めます。専業主婦になったスジン。彼女は一人で病魔の進行に怯えていました。二人を繋ぐ「カードゲーム」。一度も当てることができないスジンに三枚とも当たりを入れて当てさせてあげようとするチョルス。「どうせ当てられない」と部屋を出るスジン。弁当箱二つの愛妻弁当にはお弁当を朝作っていたはずなのにどっちにも「白米」しか入って居ない。胸騒ぎがしたチョルスは、スジンの病院を訪ねる。そこで聞く事実・・・すごく切ないです。彼の泪が・・・。

「私の頭の中には消しゴムがあるの。貴方の事も忘れてしまうの。だから私たち別れましょう」そう涙ながらに言うスジンに、チョルスは、「お前の記憶は俺の心にある。忘れたら毎日お前をナンパして、毎日恋愛をするんだ」と、抱きしめます。未公開なのでこれ以上ネタばれしないほうがいいですね。スジンがどんどん病気が進行していくのは見てて辛かったです。だってチョルスとの記憶から消えていくんだから。そして自分の間違えに気づかないスジンと、スジンを必死で守るチョルス。ふとしたきっかけで、アルツハイマー病で無くした記憶が戻る瞬間があります。少し失っていた記憶を思い出したスジンが愛するチョルスのために取った行動は?最初のシーンで出てきた、「タバコの火を貸してください」と、声をかける浮浪者。声をかけられた相手は最初チョルスだったのに、途中でケバく化粧をしたスジンに変わったシーン。最後にわかります。そういう演出もすばらしいです。ラストシーンはもう涙なしではみれません。二人の愛だけではなく、周りの人たちの愛情にも感動です。このシーンを回想しただけでまたジンワリ涙が。テーマソングも、凄く良くて、あの曲を聴いただけで絶対私は泣いてしまいます。「私の頭の中の消しゴム」


                 

※掲載写真の著作権は該当著作権者と所属事務所にあります。
 


まみまみの韓国ドラマ

目次へGO!
まみまみの韓国映画

目次へGO!
まみまみの楽天ブログ

へGO!